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迷宮~新聞記者 津雲京介  作者: 村越 京三


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会議室にて

本社会議室にて


津雲『コンコン 失礼します。』


一礼して会議室に入る。

そこには社長と専務を筆頭に重役達が揃っていた。


那須『津雲さんやってくれましたね。記者達の面子丸潰れだ』と

腕を組みながら津雲へと視線を向けて

話すと


津雲『何の事でしょう。今まで見て見ぬふりして出世した人に言われたくはありませんね』と声を低くして話す、

こういう時は本気で怒っている


増山『何!誰に向かって』


津雲『誰に向かってって、

   何か問題なら懲戒免職にでも

   すれば宜しいのでは?

   それとも辞表を出すのを

   お待ちかねですかね?

   売られた喧嘩は

   買う事はしないのですが

   たまには買いますよ』と

   更に睨みにドスを効かせて

   鋭い視線で話している


そこにいる一同は津雲のあまりにも

凄みのある迫力でおののき

静寂の時が流れている


那須『そう言うわけではないが、相談がほしかったのが正直な所だ。』


津雲『相談したらこの記事は紙面に乗らなかったでしょう。まして性加害の判決が確定した後も物事の追求を使用としたら、まるで臭いものにふたをするかの如く窓際にたらい回しですからね。』


那須『それは本当に申し訳ない事を

   した、すまなかった』と

   立ち上がって

   深々と頭を下げている


増山『それについては、

   ここにいる私達も共犯だ

   この通りだ』と同じく

   深々と頭を下げている


那須『それで次の人事で君には管理職

   に異動してもらいたいと

   考えている』


津雲『私に現場から一線を離れろと

   言うことですかね』


那須『今までの償いだ。少なくとも私も共犯だ君も含めて人生を狂わせた責任だ。増山君を除いてはこの件が全て終わった時点で辞任する。』


増山『社長!私もです。何でしたら今すぐにでも』


津雲『でしたらお断りします。私は遊軍が一番合っている様です。それに年寄りが現場にいたら若い連中も少しは気づく点があるかと』


那須『そこまで言うなら今のままでいくとしよう。』


津雲『それに新たな性加害疑惑の情報も出回っていましてね、お笑いの人見一成が複数の人間に性加害をしたと言う話が出回っています。』


増山『本当なのかそれは』


津雲『ただ数年前の話をなぜ今なのか幾つか疑問がありますが、情報上がってきていませんか?』


増山『いや 報告は受けていない。』


津雲『まだまだやらなければならない事がありますね。ぼちぼち現場に戻らないといけません。

すいません失礼します。』と

立ち上がって一礼して会議室を後にした


増山『変わっていませんでしたな、社長』


那須『他の新聞社やメディアもこの問題を知らないとは、これが記事になれば大騒ぎ物だな。ただお目付け役はつけないといけないかな。』


増山『倒れられても困りますからね。切り札ですから』


那須『これまでの給料の差異も

   退職金の上乗せにしないとな』


増山『はい!すぐに取りかかります』


その頃会社屋上にて缶コーヒーを飲みながら一息をついている津雲


津雲『あ~疲れた。慣れないんだよな~ああいう場所』スマホが鳴る…

那須(なす) 恵三(けいぞう) 63歳

第3代東洋新聞社社長

津雲の元上司


増山(ますやま) 登人(のぶひと) 60歳

東洋新聞専務


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