珍しく政治部とのやりとり(その2)
コラムが紙面掲載された日の東葉日報社内の出来事です。世間はようやくと言って良いほど冬に到来した早朝いつものように出社して遊軍部に置いてある鉢植えのトマトにジョウロで
水をあげている津雲…
今年も順調に育っている
小谷【おはようございます!
津雲さん相変わらず早いですね
~】とドアを開けて入ってくる
津雲【おはようございますキャップ!
年寄りは段々と早く目が覚める
ものなんだよ】
小谷【それを言われると何年後かは
私も同じ道をたどるわけですか】
とカバンと置いて椅子に
腰を下ろしている
住谷【おはようございます!】と
ドアを開けて入ってくる
津雲【珍しいな~どうしたね、
今一番忙しい時なのに、
まぁ座んなよ】
住谷【津雲さんに色々教えてもらおう
と思いまして】と椅子に腰を
下ろして座る
津雲【今さら教える事なんて
何もないだろうよ】そういって
取っ手付のプラスチックの
コップにコーヒーを入れて渡す
住谷【何を言いますか、選挙の投票率
から得票数までほぼ当てた
人が】
津雲【政治情勢や世論の雰囲気を見て
いれば何となくだけど
分かるものだよ。ただし参正党
が良くも悪くも目立った感じに
はなったがな、政界再編の
ゴングがなるよ!新しい総理が
誕生して少しは落ち着くと
良いんだけどな】と
腕を組みながら語っている
住谷【ちなみに今後はどうなると
思いますか?】
津雲【おいおい、その辺を取材して
記事にするのが政治部の
仕事だろうよ。
その辺のおじさんが
予測しても仕方ないだろうよ】
とぼやいている
小谷【ですが津雲さんの見る視点は
鋭いじゃないですか、おかげで
東葉日報に津雲ありとまで
言われているのですから】
津雲【他の連中もやるべき事は
やっているよ。
そうやって騒いでいるのは
一部のメディアと無職や
生活保護で困窮している
人々だろうさ、政治家や官僚は
どこを向いて仕事をしているの
かね~権力争いしてたら組織は
魑魅魍魎のようになって
がんじがらめになって
抜けられなくなって
崩れていくだけだよ】
住谷【なかなか厳しい事言いますね】
津雲【SNSで誹謗中傷してきる人達の
約62.3%~71.9%が無職や
生活保護を受給している
単身者だそうだ】
住谷【津雲さん、調べたんですか?】
津雲【あらゆるデータを調べると
出てきたそうだ。まあそれで
収入が得られるように
しちまってるシステムそのもの
が制御不能としか言えないだろ
うがな、経営者も方針を示して
いるが如何せん何処かの国の
大統領さんが発信用に使って
いるから仕方のない事よ、
それに一概に全てダメとも
言えないしな…要は匿名を
無くせばいくらでもビジネスに
活かせるという事だと思うぞ
匿名を無くせればな】
小谷【津雲さん…相変わらずの
ぼやきが出ましたね~】
津雲【現実になるには遥か彼方かも
知れないがな…逆に言えば
それだけウチらやメディアが
信頼されていない証拠という事
だよ】と淡々と話している
佐山【おはようございま~す!】と
ドアを開けて入ってくる
住谷【おはようございます!
すいません佐山さん、
すぐおいとましますんで】
津雲【今後の政治情勢と政界再編の
とSNSの誹謗中傷のぼやきの話
だよ。ちなみにこのままの政治
が続くなら来年にまた選挙は
やらなければならないだろうな
頑張れよ!政治部】
とぼやいている
住谷【その時は津雲さんを大いに
助っ人でフル活用させて
もらいますよ
それでは失礼します】と
ドアをガチャリと開けて
遊軍部を後にする
津雲【しかし、住谷がここに来ると
いう事はそれだけ政治が
まとまりつかなくなってきた
かな】
小谷【どういう事です?】
津雲【前にもコラムに書いたけど
多党連立政権が樹立される
流れだと思ってな…】
佐山【それは一番有権者にとっては
困りますよ】
津雲【長期政権の歪みのツケが
回ってきたのかもな…】
小谷【津雲さん、そろそろ】と時計を
指さしている
津雲が時計に視線を向けると始業時間を少し過ぎていた
津雲【ぼちぼちやりますかね】
佐山【そうですよ】
小谷【そうですね、やりましょう】




