たまには家族と…(その11)
さてさてテーブルには色とりどりの
料理が出来上がりました。
美味しそうな匂いが漂っています
和美【さあさあ食べましょうか】と
テーブルに腰を下ろして座り
津雲【そうだな】と続いてテーブルに
腰を下ろして座り
それにみんな続いて久々に揃って
【いただきます】をして夕飯を食べ
はじめましたが話はまだ続いており
まして…
津雲【ところで和菜は就職先は
決めたんかい】と長ネギと
豆腐の味噌汁をすすりながら
聞いている
和菜【とりあえずは2社に絞ったわ、
かなり悩んだけど】とご飯を
1口頬張りながら食べながら
話している
津雲【そうか…】
和美【まぁじっくり悩んで決めて
ちょうだい】と野菜の餡かけを
1口食べながら話している
舞菜【和菜ちゃんも社会人になると
なかなか忙しくなるわね~】と
野菜スープを陽真に少しずつ
飲ませている。陽真はそれを
飲むとニンマリしている
拓真【離乳食もモリモリ
食べるんだよ~】と陽真に
1口スプーンを向けていく、
それに気づいた陽真は口を
開けてパクリと食べて
これまたニンマリとしている
和美【陽君は好き嫌いは
今の所なさそうね】と目線で
様子を伺っている
舞菜【なんでも食べますね~】
津雲【しばらくすると果物とか
食べたりするんだろうな~】と
白菜と厚揚げの煮物を1口
頬張りながら話している
和美【そう言えば拓真と和菜も
小さい頃は良く果物食べてまし
たね~缶の桃とかバナナとか】
津雲【そう言えばありましたね~
拓真かんて自分で缶切り使って
開けていたからな~開け方を
どこで覚えたんだろうか
感心していたのを
思いだしたよ懐かしいな~】
和美【ケガしたら大変だったので
拓真に長々のお話しをした
記憶があるわね~】
拓真【遠い昔の事ですので
記憶にごさいません】と
味噌汁をすすりながら
話している
舞菜【拓真の小さい頃って
良くも悪くも好奇心旺盛
だったんですね~】
津雲【そうですね~不思議と
色々な事に興味を持って
いました。
その結果が職人の道ですから】
拓真【親父は祖父ちゃんと同じ仕事
選んだけど俺には絶対に
この世界には来るなよと
話してたね。
何となくだけど覚えてる】
津雲【拓真が大きくなるに連れて
新聞は時代の変化について
いけなくなってきていたからな
この業界は先細りするんだろう
な先読みしただけだよ。
それに多分難しいだろうな
ともな】
和美【そう言いながらお父さんは
コラムでそれに
もがいているじゃないですか】
津雲【一応会社の組織の歯車だから
な、やるだけの話です】
拓真【どこまでやれるか親父の背中を
追うとするよ】
津雲【畳職人の方が大変だろう】
拓真【社長や先輩も入った頃は
厳しかったけど今は普通だね。
後輩も出来たし】
津雲【畳職人になりたい人多いのか?】
拓真【社長も年だし現場は先輩と俺と
後輩の3人で行く事が
増えたね~】
和美【話は良いけど冷めるから
食べて下さいね】
津雲【分かってますよ】と味噌汁を
すすってから煮物を1口頬張る
拓真【少しずつだけど世代交代が
進んでいる気がする】
津雲【そうか…時の流れか…】と
黄昏ていた
和菜【そう言えばお父さん
ありがとね、お母さんにLIMEの
やり方教えてくれて】
津雲【簡単なのしか教えて
ないけどな】
和美【お父さんもほとんど
見ませんからね~】
津雲【まとめてだけど
既読はしてますよ】
和菜【使える様になっただけで
成長です】
和美【何が成長よ、社会人になったら
色々分かるわよ】
和菜【今は連絡は何でもLIMEが
中心だからね~】
津雲【まるでスマホ脳になって
頭が硬くなりそうだな】
拓真【こっちは仕事でも家でもスマホ
なんてほとんど見ないからな~
たまに音楽聴くくらいかな】
舞菜【私もスマホはスーパーや
ドラッグストアのタイムセール
くらいしか見ないですね】
和美【みんなスマホは適度にね】
それからたわいのない話をして
夜は更けていったのでありました




