たまには夫婦の会話と…(その2)
玄関のドアを開ける…ガチャリ
和菜【ただいま帰りました~】と
玄関に入り靴を脱いで
鍵を閉めて家へと入っていく
津雲【おかえり~】
和美【お帰りなさい】と2人が和菜に
視線を向けている
和菜【あれ?お父さんどうしたの?】と
着替えている
和美【それより今日は少し遅かった
わね~】とニヤニヤしている
津雲【ついに恋バナか?】
和菜【そんな訳ないでしょう、陽くん
所に行ってたのよ、舞菜さんも
大変だろうからってさ、
もう、可愛くて仕方ないから】
と満面に笑みを浮かべている
津雲【どうやら和さんの勘は
外れたようですね】
和美【それに関しては良かったという
事ですね~でも恋バナくらいは
ほしいわね…】
津雲【気持ちは分からなくはないです
けど、こればかりは
仕方ありませんよ】と諭す様に
和美と話している
和菜【今は就活が先ですから】
津雲【そういえばそうでしたね~
そんで内定はもらえたのかい】
和菜【今の所は仮内定2社もらって
いるけど、後の結果が来てから
決めようと思って…】
津雲【そうか…後悔のないように…
しっかり悩んで決めてくれ】
和美【さて、冷めちゃいますから
食べましょうか】
そして、3人は夕飯を食べはじめましたが話はまだ続いておりまして…
津雲【ところで和菜はどういう仕事を
したいと思っているんだい】と
なめ子の味噌汁をすすりながら
聞いている
和菜【企画マーケティングの会社と
自分が成長出来ると思える
会社かな】
津雲【そうか…】
和美【それでそう思える会社から
仮内定もらえたわけね】と
青椒肉絲を1口食べながら
話している
和菜【そんな感じかな~】と少し
嬉しそうにしている
津雲【それで日頃の疲れを陽くんに
癒やしてもらうわけかい】
和菜【そうそう、もうたまらなくて~】
とご飯を1口頬張りながら
話している
和美【だからといって、あんまり
遅く帰ってくるのは親としては
困るんですけどね~】と皮肉を
こめて話している
和菜【一応LIMEは送っているんですけ
どね、いっつも既読にならない
のはなんでかな~とは思って
いましたけどね】
和美【え~どれどれ…これどうやって
やるの?お父さん】と
スマホを渡す
津雲【これはこうやってやるんですよ】
とスマホを操作して
見ていくと…
津雲【あらら…これは…】とそこには
おびただしい既読スルーに
なっているものが…
和美【ここにあるのね~
気付かなかったわ】ととぼけた
フリをしている
和菜【これだもんね~】と呆れた様子
を見せている
津雲【これはお父さんが検査の時に
ゆっくり教えますよ】
和菜【お父さん、くれぐれもよろしく
お願いします】
津雲【こちらこそ、話は変わるけど
和菜の推し活は変化なしか…】
和菜【最近はあんまりそっちに時間は
割いていない、今は陽くんが
推しねオムツ交換とかは
上手くなっているし】と
ニンマリしている
和美【あらっ…文哉君は卒業なのか
しらね~】と少し残念そうな
表情を見せている
和菜【別の推しはあるかも
知れないけど…】
津雲【頼むからめおと日和の何とか
さんだけは勘弁してほしいもの
だけどな】
和美【そういえば珍しくお父さんが
書いてましたね~】
津雲【会社の中で立花ですら沼落ち
していたからな、入院している
時に見たけど裏があるだろうな
と見てしまうのが癖だからな
変な癖があるものだ…】
和菜【残念ながらあの3人は
タイプではないわね】
津雲【そうなのか?意外だな~
本多さんとかは小宮さんは
何となく和菜のタイプに
感じていたが…】
和菜【残念ながら、わざとらしく
あざとさを出している人は
苦手です】
和美【まだ甲斐君の事を
引きずってるのかしら】
和菜【それはないわ…いかにも天然で
あざとい人が苦手なだけよ、
最近はああやってチヤホヤ
されれば芸能界なんてお手の物
みたいな感じでさ】
和美【それじゃあ、今は誰推しなのよ
これまで甲斐君意外に夢中に
なるものがなさそうだから
変なのに推し活されても
ちょっと…】と困惑した様子
を見せながらも尋ねる
津雲【俳優さんも一人の人間だけどな
ただ、それとは別に気には
なるかな?】
和菜【今は日向尊君ね、あの硬派な
感じと初々しい感じが
たまらなくて…それにそんなに
テレビには出てないしね、
これからモデルと俳優を
両立する感じかな~】
津雲【日向尊って…】と思わず
和美に視線を向ける
和美【私も聞いた事ないわね~】と
首を左右に振っている
和菜【一昨年の大河ドラマの
“家康どうする”にも真田幸村役
として出てたわよ】と
ニンマリしている
和美【あらっ…そんな所に…】と
少し驚いている
津雲【とりあえず変なものや事に
夢中になるよりは
良いと思うぞ】
そこから3人はたわいもない話をして夕飯を食べ終えて、各々風呂に入り
床についたのでした