彷徨う出来事No.92~米はどこに?あなたの側に?
昨年の夏からお米の不足が日々騒がれている、都内のスーパーマーケットを中心に価格が高騰したり、品薄状態が続いており数十年ぶりの米不作の年になるのかと予感させていたが、
どうやら米農家の後継者問題や
価額の安さによる事による収入の
低さによる事も出荷量の減少の1つとされている、厳しい言い方をして
しまえば私達消費者がこれまでお米の
大切さやありかださを感じずに
軽視し続けてパンや麺類等の違う
主食に目を向けてしまっていた事も
要因の1つと言っても
過言ではないだろう!
今年1月に他界された経済アナリストの森永卓郎氏はあらゆる場所で
【日本人なら米食おうぜ!
それが米農家を絶やさずに
救う手立てになるのだからと】
残念ながら今ではその言葉が重く心に響いてしまっているのが何ともいかんしがたい現実としてあります
話は少し逸れますが、前回米不足が
叫ばれたのは1993年(平成5年)に
なります、この年は梅雨が長く
天候不順が長期間続いてしまった事により米が街から消えて私達消費者は
日々あらゆる創意工夫をして乗り越えようと努力を重ね、国も方々対策を講じたが結果は伴わず初の外国産の
米輸入に踏み切ったのです!
当時はタイのインディカ米を中心に
輸入されましたがなかなか日本人の口や好みには合わず、消費は低迷して
テレビのワイドショーや新聞では
どうしたら美味しく食べられるかの
特集が連日放送されていたのが
思い出されます、更に衛生管理にも輸入されるさいに虫の混入等様々な問題が発生し対応に追われていたのが
思い出されます!それは逆にこの国の
食糧自給率を低下した証明でも
あったのです
逆にそのピンチをチャンスに変えて、様々な対策をしたコンビニや
ファミリーレストランやカレーや
牛丼のチェーン店等はこの機会を
生かして現在まで発展してきたとも
言われています
【安い・美味い・はやい】という
言葉を聞いた事もある人は多いと
思います
時代の流れや失われた30年が影響を
及ぼしているのは言うまでもありません、話も元に戻しましょう
現在国が備蓄米を放出して価格を
下げようとしていますが、思うような成果が出ません、なぜなのだろうか
その要因の1つとされているのが
外国人観光客の訪日旅行
(別名:インバウンド)の人数が想定を
遥かに上回り需要と供給のバランスも崩れてしまった事が上げられています(現在大阪で開催されています
万国博覧会もそれに拍車をかけていると揶揄されています)、そして米農家の廃業が年々増えており土地は荒れ放題になられているのも紛れもしない
事実なのです
本当に米がないのか、どこへいったのかと考え調べていくとあらゆる事が
判明しいくつか報じられています!
筆者はそこでいくつかの地方に足を
運んでいくと、そこには普通にお米が安くて売れ残って余っていた
以前の価格よりは多少値段は張ったが人口の多い所よりも安価であることは間違いなかった
他の地方も同様な事象が多く見られているため、要は人口比率の高い所にはお米がなく低い所にはお米が余っているのが現実といえるのだろう、
話を伺うと地産地消で消費している為わざわざ他の所へ売る必要もなく
他の地方に配送となると品質も
考えなくてはならず色々大変な事、
それによって大量消費の注文が来たとしても自然が相手なので応える事が
難しいと教え下さいました
最近では高く買い取りたいという
見知らぬ業者が突然訪れたり
問い合わせが頻繁に増えているそうだ、恐らくは転売目的なのだろう
そんな最中ではありますが少し前から【日本の米を守りたい】として、
20代から30代の中心とした若者達が
法人を立ち上がり廃業した米農家の
土地を買い取り少しずつ生産へ向けての1歩を踏み出しています、まだまだ
種を蒔いたばかりでこれからですと
話す視線の先にはお米の素晴らしさを伝えていきたいという思いで満ちあふれた表情が垣間見えていた
最後に米の不足や価格が落ち着くには長い期間が必要になるだろう、
最悪の場合は10年以上かかるかも
知れません
皆さんが関心し続ければ続けるほど
元に戻る時間は短くなります
お米ひと粒のありかださを素晴らしさを日々感じずにはいられないのです