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たまには遊軍部にて…(その12)

物語は少し前のお話になります

津雲は狭心症の治療のため

入院していましたが、無事退院して

今日は復帰の日となります、

そんな日の夫婦の会話になります…

早朝5時半に起床した津雲


津雲【ふぁ~】と起きたばかりで

   寝ぼけていると


和美【お父さん、早く起きて下さい

   今日からでしょう】と

   たしなめながらも諭すように

   話している


津雲【はいよ~】と着替えはじめる


和美【今朝ごはん用意しますから】と 

   にこやかな笑顔で津雲に

   視線を向ける


津雲【助かるよありがとう

   (かず)さんも今日から

   だろうに、ここから仕事に

   行くなんてさ】と

   苦笑いしながら

   申し訳なさそうにしている


和美【前にも言いましたけど

   気にしないで下さい、

   先生ものんびりして

   いますから】


少しして朝ごはんを食べる2人は

たわいものない話をして支度を整えて同時に家を出て、お互いに気を付けてと言ってそれぞれの職場へと足を運んだのであります!


しばらくして、東葉日報本社に到着し津雲はいつも通りをと心掛けて

社屋に入っていく、

季節は少し進んでいたのか暑さが

和らぎはじめていた、

そして…遊軍部に隣接している

ベランダからドアをカラカラと

開けて入り野菜達の姿を見て


津雲【みんな、元気だったか~

   帰ってきたぞ、ありがとさんよ】 

   とつぶやいていた…


そして置いてある鉢植えのピーマンとナスにジョウロで水をあげはじめて

いたのでした…ぼちぼち新しいの

植えないとな~こちらもお疲れさん

だなと感傷に浸っていた、ピーマンもナスも食べ頃に育っており、

夕飯のおかずにしようと

もぎ取っている…


津雲【最後まで~美味しく食べるから 

   ~】と鼻歌を歌っている


ピーマンとナスをもぎ取りポリ袋に

入れてから、遊軍部のドアをガチャリと開ける津雲…


津雲【おはようございますって

   誰もいないか…早すぎたかな…】  

   とぼやいていると後ろから


小谷【おはようございます!

   津雲さん相変わらず早いですね 

   ~復帰は来週からと聞いていた 

   んですけど】とドアを開けて

   入ってくる


津雲【おはようございますキャップ!

   ご迷惑とご心配をおかけ

   しました!来週からとも

   思ったけどな…

   病院は退屈で退屈で仕方ないし 

   な、それにぼちぼちやらなきゃ 

   ならない事もあるからな!】


小谷【それにしても3カ月位休むとか

   聞いていたのですけど、

   1ヶ月もたたずして復帰とは

   本当に大丈夫なのですか?】


津雲【デスクワークなら

   大丈夫だとよ、先生からも

   許可もらってるよ!まぁしばらく 

   は通院しなければ

   ならないけどな、

   それに暑さも何とか

   なりそうだしな】


小谷【本当に無理はしないで下さいね! 

   この商売は身体が資本ですから】 

   と念を押してながら

   カバンを置いて椅子に

   腰を下ろしている


津雲【老体にムチ打って頑張るよ、

   あと野菜の水やりも

   助かりました

   ありがとうございます】と

   軽く頭を下げている


小山【津雲さんに頭下げられると

   何か起きそうで怖いですね~】


津雲【それはどういう意味だよ】と

   おどけながら話していると


津雲【しかし、病室はなんであんなに 

   冷やすのかね~涼しさを

   通り越して寒かったよ…

   おかげで頻繁に屋上で

   体温調節してたよ】と

   少し苦笑いしながら話している


小山【あんまり冷えるのも

   考えようですよね】と

   たわいもない話をしていると


佐山【おはようございま~す!】と

   ドアを開けて入ってくる


小谷【おはようございます!】


津雲【おはようさん!】


佐山【津雲さん!今日からですか~

   もう少し休んでいれば

   良かったのに~】とガックリと 

   肩を落としながら

   リュックサックを

   下ろして椅子に腰をかけて

   座っている


津雲【悪かったな~誰かさんが

   もう少ししっかりしていたら、 

   のんびりしたんだけどな~

   心配で心配で気が

   休まらないんだよ~】


佐山【誰かって…私の事じゃない

   ですよね~資料整理やらせて

   おいて】


津雲【資料整理してくれてのか、

   助かるよありがとさん!】


小谷【まあまあ、とりあえず

   落ち着いて下さい】と

   カップに入ったコーヒーを

   2人に渡している


津雲【ありがとうございます】

佐山【ありがとうございます】と

   受け取って一口飲んでいる


津雲【ふぅ~落ち着きますね~】


小谷【そう言えば、今日は佐山さん

   珍しく早いですね~】


津雲【そう言えば今日は子供達って秋休みかい】


佐山【本当に津雲さんてなんでも

   知っているんですね~

   その通りですよ】と驚いている


津雲【それでも秋休みの学校と

   いうのは段々減少傾向に

   あるんだよ、この地球沸騰化が 

   原因でなひどい所だと11月でも 

   夏服がOKな学校が存在している 

   くらいだからな~】と

   腕を組みながら話している


小谷【私達の時代では

   考えられないですね~】


佐山【私達の時代もそうでしたけど

   たまに暑がりの子が

   夏服着てきましたね~】


津雲【先生から怒られなかったのか?】


佐山【そりゃあ雷が落ちてました

   けど、その年は異常気象なので 

   仕方ないかと】


津雲【佐山が学生の時代だと…】

   考えこむ津雲…


津雲【あの年か~あったな~】


小谷【その年からが異常気象の

   始まりなのかも知れませんね

   さあ、今日も1日しっかり

   働きましょう】

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