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たまには遊軍部にて(その11)

少し遅いお盆休みをもらった

津雲は今日から休み明けである、

世間ではお盆休みが明けて

しばらく日数が経過しており、

通常の日常が繰り広げられているが

天気はなかなか酷暑の日々が続いて

おり地球温暖化…いや地球沸騰化を

実感している、そんな日の早朝の東葉日報社内の出来事…相も変わらず早く来て遊軍部に置いてある鉢植えの

ピーマンもナスにジョウロで

水をあげている津雲…

ピーマンは成長麗しく今にも食べ頃に育っており、夕飯のおかずにしようともぎ取っている…ナスもそれなりに

順調に育っている!ちなみにトマトは

この暑さにより日焼けしてしまったのと全部もぎ取って食べてしまったので、新たに実がなるのを静かに待っている


津雲【大きくなれよ~美味しく食べる 

   から~】と鼻歌を歌っている


ピーマンをもぎ取りポリ袋に入れてから、遊軍部のドアをガチャリと開ける津雲…


津雲【おはようございますって

   誰もいないか…】とぼやいていると後ろから


小谷【おはようございます!津雲さん

   相変わらず早いですね~

   休み明けにも関わらず】と

   ドアを開けて入ってくる


津雲【おはようございますキャップ!

   休みといっても孫の顔見るため 

   に皆が賑やかに集まってな~ 

   後は家でのんびりしようと

   思ったんだけどな…

   珍しく体調崩してな…

   病院行ってたんだよ

   しかし、年を重ねるとどうして 

   朝早く目が覚めるものなのかね 

   ~しかし毎度の事だけど

   この暑さは何とかならんのかね 

   ~もうすぐ9月だそ~】


小谷【本当にそうですね~

   朝からこの陽射しに暑さは、

   津雲さんより若い私でさえも

   体に堪えますよ!

   津雲さんも体調には

   気を付けて下さいね】と

   カバンを置いて椅子に腰を

   下ろしている


津雲【知力も体力も気力もぼちぼち

   衰え始めたかね~そろそろ

   年寄りは現場取材は引退も

   考えないとな…】と珍しく

   窓越しの日常の風景をみながら

   黄昏ていた


小山【何を言っているんですか?

   まだまだ津雲さんには

   踏ん張ってもらわないと

   いけませんからね~

   それに、この暑さは来月どころ 

   か再来月まで続く予想まで

   あるそうですから】とため息

   交じりに話していると


津雲【冗談抜きで夏場の屋外仕事は

   近い内に出来なくなるだろうよ】 

   とぼやいているとその時


佐山【おはようございま~す!】と

   ドアを開けて入ってくる


小谷【おはようございます!

   最近佐山さん早いですね~】


津雲【おはようさん!】


佐山【津雲さん休み明けから

   相変わらずですね~子供達は

   今日から学校なんですよ~

   やっと楽になりましたよ~

   色々と大変ですから】と 

   椅子に腰をかけて座っている


津雲【子供を持つ親というのは

   それが当たり前だ、

   そう言えば最近の学校って

   夏休みは8月いっぱいじゃ

   ないんだったな】


佐山【そうですよ津雲さん!

   最近はなぜか夏休みが3日位

   短くなっているんですよね~】 

   とリュックサックを

   下ろしている


津雲【授業時間確保するためだろう 

   さ、少し前にゆとり教育が

   導入された時なんて頻繁に

   日課表が変更された中学や高校 

   なんてざらにあったもんだよ】 

   と腕を組みながら話している


佐山【ゆとり教育の弊害がまだ

   続いているんですね~】と

   ぼやきながら腰を下ろして座る


小谷【確かにそうですね~最近は

   その弊害が短絡的な思考で

   感情をコントロール出来ない

   人が増えれしまっています

   からね~】と嘆いていると


津雲【その結果が今の世界であり

   世の中になってしまっているん 

   だろうな~】とそこへ遊軍部の 

   ドアがコンコンとノックされる


小谷【はい!どうぞ~】


立花 【失礼しますよ!津雲さんが来ると 

   相変わらず、朝からここだけは 

   仕事に関係ない話ばかりで

   賑やかね~】とぼやきながら

   遊軍部のドアを 

   ガチャリと開けて入ってくる


佐山 【おはようございますデスク!!】

小谷【おはようございますデスク!!】と 

   二人は即座に立ち上がる


津雲 【おはようございます!休み明けの 

   朝からデスクが来るとは…

   嫌な予感しかしませんね~】と 

   こちらは視線を立花に

   向けている


立花【少しは私も一息つかせて

   下さいよ~管理職は大変なんで 

   すから…ほらっ座って座って】


津雲【デスク~いくら幹部職に

   なるかもしれないからって、

   即座に結果を求めるように

   なったら終わりですよ!

   現場が上についていけなく

   なったらそれこそブンヤに

   とってのレームダックになる、 

   物事を追いかけ調べるには

   必ず現場に答えはある、

   そこからがウチらの真実という 

   探し物をする出番という事だよ! 

   そこまで視野を広げる事から    

   出来ないなら幹部職はお預けに

   なるだろうよ】


立花【津雲さん…】


小谷【説得力ありますね~】


佐山【珍しいですね~津雲さんが

   デスクにあそこまで言うなんて】 

  と驚いている


津雲【それじゃ、ぼちぼち部長に

   呼ばれているから行きますかね】 

   と立ち上がる


小谷【呼ばれていたなら

   先に向かって下さいよ…】


津雲【大した話じゃないけどな~】と 

   部長室に向かった


小谷【津雲さんどうしたんだろうな 

   ~】


佐山【何かあったのですか?】


小谷【休みの間体調を崩した

   みたいでね、意外と身体には

   無理がきているのかも

   しれません】


立花【確かにウチの会社は、

   津雲さんにおんぶに抱っこの

   状態の部分はあるわね…】


小谷【何もなければ良いのですが…】




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