たまには遊軍部にて…(その10)
物語は前回の続編になります
小谷【はい!どうぞ~】
立花 【失礼しますよ!相変わらず
朝から賑やかね~】と
遊軍部のドアをガチャリと
開けて入ってくる
佐山 【おはようございますデスク!!】
と即座に立ち上がる
津雲 【おはようございます!
朝からデスクが来るとは…
何事ですか?】とこちらは
視線を立花に向けている
小谷 【津雲さん…】
佐山 【余計な一言を…】
立花【そういえばお盆休みは
いつとるのかしら…
そろそろ決めていただけないと
困るんですけどね!】
小谷【すいません!すぐに
提出しますので】と立ち上がり
平謝りしている
立花【他の部は交代制で取得する
そうですから日程の提出
お願いしますね!
後は遊軍だけなのですから
お願いしますね!それでは失礼】
とドアを開けて去っていき
遊軍部を後にして
社会部デスクの机に
戻っていった
小谷【あ~ヒヤヒヤした~
すっかり忘れてたよ…】
津雲【相変わらずピリピリ
してるな~】
小谷【新しい部長の件ですか…】
佐山【決まったんですか?】
津雲【まだらしいがな…】
小谷【そうなんですか…】
佐山【それよりも二人ともお盆休みは
いつとるんですか?
デスクからまたお叱り
きますよ】
津雲【今年も佐山が一番先だろうさ、
子供も小さいんだから
なるべく暦通りにした方が
いいだろうさ、
どこか連れて行ってやりなよ】
佐山【それではお言葉に甘えまして
ありがとうございます!
でもどこに連れて行けば
いいのか考えるのが
大変なんですよね~】
小谷【お互いの家族の行き来も
するんだよね】
佐山【そうですよ~と言っても
同郷ですからあんまり
遠くはないですね】
津雲【佐山の旦那さんって
同郷なのか~意外だな~】
佐山【意外とは失礼な!
これでも学生時代から
一筋ですよ】
津雲【まさかそんな所まで
ウチに似るとは…】
佐山【そうなんですか?】
津雲【中学からだから37年に
なるか~】
小谷【なんだかんだて二人共に
一筋なんですね】
津雲【そういうキャップは?】
小谷【私は知人の紹介なので…】
津雲【それも出会いの一つですよ、
上手くいっているんですから
そういう出会いの機会
欲しかったな~】
小谷【何言っているんですか】と
呆れている
津雲【上手くいっていないのかい】
小谷【上手くいってますよ~
なんだかんだで】と
得意気に語る
津雲【それに俺はちょくちょくに
家に帰ってるしな】
小谷【そういえばお孫さんは
いつ誕生したんですか?】
津雲【先月の5日に無事男の子が
生まれたよ!】
小谷【おめでとうございます!】
佐山【津雲さんもおじいちゃんの
仲間入りですね~】
小谷【名前はなんて?】
津雲【陽真と倅夫婦が二人で
考えて決めたそうだ
真の心で陽の
道をだとよ】
佐山【おめでとうございます】
津雲【ありがとう!でも全然実感が
ないんだけどな…
それにバタバタしていて
なかなか報告する
機会がなくてな】
佐山【可愛いですか?】
そうですよねと言わんばかりの
顔で聞いてくる
津雲【それはもう】そういってスマホ
を操作して陽真の写真を
見せている
二人はそれを見ていると
【かわいい~】と満面に笑みを
浮かべている
佐山【コホン、じゃあ一番先頭で
取らせてもらいます】
津雲【次はキャップで最後は自分が
取るよ】
小谷【それではその順番で、
子供はあっという間に
大きくなりますか
早いものですよ】
津雲【さて仕事仕事】
佐山【始めますか…津雲さん
お孫さんの事は休憩中に
仕事に集中しましょう】
津雲【はいはい…やりますよ】
小谷【それでは今日も
一日頑張りましょう】