たまには遊軍部にて…(その9)
酷暑の日々が続いて、世間ではもうそろそろお盆休みを迎えようとしている
そんな日の早朝の東葉日報社内の
出来事…相も変わらず早く来て
遊軍部に置いてある鉢植えのトマトと
ピーマンにジョウロで水をあげている津雲…トマトは赤くなって今にも
食べ頃に育っており、
夕飯のおかずにしようともぎ取っている…ピーマンも順調に育っている!
津雲【大きくなれよ~
美味しく食べるから~】と
鼻歌を歌っている
もぎ取ったトマトをポリ袋に入れて
から、遊軍部のドアをガチャリと
開ける津雲…
津雲【おはようございますって
誰もいないか…】と
ぼやいていると後ろから
小谷【おはようございます!
津雲さん相変わらず
早いですね~】と
ドアを開けて入ってくる
津雲【おはようございますキャップ!
年寄りは朝早く目が覚めるもの
なんだよ、毎度の事だけど
この暑さはきついからな~】
小谷【確かにそうですね~
朝からこの陽射しに
暑さは体に堪えますよ】と
カバンと置いて椅子に
腰を下ろしている
津雲【いつまで続くのかね~】
小谷【来月いっぱいまで
続くそうですよ】と
ため息交じりに話していると
津雲【勘弁してくれよ~
身体溶けちまうよ】と
ぼやいているとその時
佐山【おはようございま~す!】と
ドアを開けて入ってくる
小谷【おはようございます!
今日は佐山さん珍しく
早いですね~】
津雲【おはようさん!朝から珍しいね~
学童の道のりはスムーズに
行ったか~】と椅子に
腰をかけて座っている
佐山【さすが津雲さん御名答!
今日は渋滞もなく助かりました
よ~いつもギリギリですから】
とリュックサックを
下ろしている
津雲【確かに毎日車だと渋滞
凄いからな~新しい道路なんて
簡単に開通しないからな~】
佐山【でもスクールゾーンなのに
飛ばす車が多くてヒヤヒヤする
事もあるから困ったもの
ですよ~】とぼやきながら
腰を下ろして座る
小谷【確かに朝は急いでいるからと!
違反車が後をたちません
からね~】と嘆いていると
津雲【確か佐山の家は
○○方面だよな~】
佐山【そうですけど】
津雲【あの辺りは確か違反車両が
後を経たないって、所轄が
対策としてオービスって
機械置いてあるんだよ!】
小谷【さすが津雲さん!
詳しいですね~】
佐山【オービスって何ですか?】
津雲【数年前に飲酒運転のトラックが
帰宅途中の小学生を撥ねて
怪我を負わせるって事件が
あってな!その後に…
スクールゾーンを無視した
違反車両が全国的に問題に
なって警察が対策の一歩として
オービスを導入したんだよ
そうしたら違反車両が
芋づる式に出てきてな】
佐山【津雲さん、いつの間に
そんな取材をして
いたんですか?】と驚いている
津雲【窓際にいるとな~
色々な伝を頼りに情報を
もたらしてくれるんだよ!
そこから確認すると
何とやらってね!
言い逃れが出来ない様に】
小谷【毎回思うのは津雲さんの人脈は
恐ろしいものがありますね】
津雲【褒め言葉として
受け取っておきます】
とそこへ遊軍部のドアが
コンコンとノックされる