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久々の訪問(親子編)

久々の休日の津雲はある所へと

出向いていた!その人物の家の前に

到着してインターホンを押す…

ピンポーンピンポーン


昭仁【はい】


津雲【ご無沙汰しています!京介です】


昭仁【珍しいな~今、玄関開けるよ!】


そういって玄関のドアを開ける…

ガチャリ…そこには久しぶりの

父の姿が見せていた


昭仁【久しぶりだな~】


津雲【久しぶりって、あちこち旅して 

   不在している人に言われたく

   ありませんよ】と少し

   呆れながら話している


貴美【まあまあ、京介久しぶりね~

   とにかく上がんなさい】と

   手招きしている


津雲【お邪魔します】と靴を脱いで

   入る


昭仁【お邪魔しますって、

   お前の実家だろう】


津雲【定年退職したら

   同居考えますけどね】


貴美【とにかく座りなさいよ】


そういって居間のテーブルに座る


津雲【忘れない内にこれお土産】と

   紙袋に入った物を貴美に渡す


貴美【あらっ!文明堂のカステラ

   じゃないの、

   後でいただきましょう】


津雲【それで最近はどこへ

   行ってたんですか…】


昭仁【今年は能登と富山だけだぞ…

   後は神戸か~】


貴美【やはり昨年の震災がありました 

   からね、食べる事と現実を見て 

   おきたいのと後は神戸ね、

   もう30年になるのですか】と

   お茶を淹れながら感慨深く

   話している


貴美【はいお茶】と昭仁と津雲に

   手渡している


昭仁【ありがとう母さん】


津雲【ありがとうございます】


二人は一口ゆっくりと飲む…


昭仁【は~】


貴美【ところでみんなは元気?

   やりとりだけはしているん

   だけど】


昭仁【そういえば、もうそろそろ

   なんだろ?生まれるの?】


津雲【はい!予定は来月ですね、

   早いものですよ】


昭仁【それをお前が言う様に

   なるとはな~ハッハッハ~】と  

   笑っている


貴美【そうよ?京介が結婚して拓真が

   生まれる時なんて、

   私達はまだ50過ぎたばかり

   なのにと思ったものよ】


津雲【それを言われると

   勢いでしたね~】


昭仁【お前さんより和美さんだろ?

   早く結婚しようって】


津雲【そうですね~(かず)さんの

   親御さんが病気で早く

   ウエディングドレスを見せたい  

   と言われましたからね、

   出来る事ならば拓真や和菜の

   成長を見守っていただき

   たかったですね~】


貴美【もう旅立たれて

   何年になるのかしら?】


津雲【和菜が2歳の時に

   義父(おやじ)さんが、

   義母(おかあ)さんが5歳の時

   ですからね、

   拓真は多少記憶あるかも

   知れませんけどね】


貴美【そうね~人間は寿命があるとは 

   いえ早すぎたわね~

   そして今度は和美さんが

   おばあちゃんになるわけね~】


昭仁【それを言うなら京介だって

   おじいちゃんの

   仲間入りだろう】


津雲【二人は曾祖父(ひいじい)さんに 

   曾祖母(ひいばあ)さん

   ですからね】


昭仁【それはなるようになれだよ!

   話変わるけど仕事は

   最近どうだ】


津雲【ぼちぼちですね!

   コラムが5月から月2回に

   なりましたから、おかげさまで  

   大分楽になりましたよ!

   元々3カ月の予定が段々伸びて 

   いって、一時月2回になったん

   ですけどね、色々あって結局

   毎週書く羽目になりましたよ!】


貴美【社会部には異動出さないの?】


津雲【今の私には遊軍が似合って

   ますよ、好き勝手動けています 

   から】


昭仁【何となく分かるな、

   京介も私と同じ道をたどるとは 

   何ともいえんがな…

   だけど1つだけ感謝するよ

   記者をしていた人間としては

   例の性加害問題がようやく

   日の目を見る事になった事だ】


津雲【まだまだ全てが終わるまでには 

   かなりの時間がかかりそうです  

   けどね】


昭仁【定年退職までには

   ケリがつくかい…】


津雲【なかなか厳しいと見ています】


昭仁【後10年はかかるということか… 

   そこまで生きているかな】


貴美【何言っているんですか、

   まだまだですよ、

   ひ孫が大きくなるまで

   頑張らないと】


昭仁【確かに拓真の父親ぶりも

   見ておかないとな…】


津雲【親という名の看板ですか】


昭仁【そんな所だ…】


津雲【それこそ二人はどうなんですか?  

   親父もお袋もそろそろ80に

   なるわけですから、同居とかは 

   (かず)さんが大分前から

   考えていましてね、

   口にはしませんでしたけどね】


貴美【和美さんの気持ちは

   ありがたいいけど

   私達はここを離れる

   つもりはないわ!

   もう50年以上ここに住んで

   いるんですものね、

   少なくとも取り壊しに

   ならない限りはね…】


昭仁【すまんな京介、母さんが

   こう言っている以上は

   身体が動く内はここにいるよ

   いざという時には

   お世話になるよ…】


津雲【分かった】


そこから3人はたわいものない話を

しながら時は過ぎていくのでした



今回からの登場人物(家族編)ーーーー


津雲(つくも) 昭仁(あきひと)…80歳

主人公の父で元東葉日報の社会部及び遊軍部の記者を歴任し定年退職後は、新千里新聞社に嘱託職員として

入社し活動している


津雲(つくも) 貴美(よしみ)…80歳

主人公の母で昭仁とは学生結婚

当時としては珍しく地方公務員

(市役所)に勤務し定年退職まで勤める

いざという時は肝が座っており、

それは主人公や和美にも

受け継がれている




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