たまには遊軍部にて…(その7)
そう言って立ちあがり一礼をして
部長室を後にして遊軍部に戻った
津雲は…
津雲【戻りました~】
佐山【津雲さん…】
小谷【津雲さん…山井さんの件
どうなりました?】
津雲【今はという事で断れました!
色々面倒な問題が残っている様
でしてね】
小谷【それならば、しばらくは
このままですね!】とほっと
胸をなで下ろしている
佐山【少し残念な気持ちも
ありますからね】
小谷【管理職の身になれば分かるよ!
津雲さんだけでも大変なのに、
さらにもう一人なんて…
胃薬常備薬になるよ】
佐山【確かに我が道を行く
二人ですもんね~】
立花【相変わらず随分賑やかね~
暇を持て余しているのかしら】
と若干感情を抑えながら
小谷【デスク!お疲れ様です、
色々な話をしていた所でして】
津雲【デスク!山井さんの件ですが
今はという事で
お断りされました!】
立花【…そうですか、分かりました】
津雲【その代わり外部協力という形で
あればどうかという事です】
立花【外部協力とはつまり】
津雲【良い言い方すれば歩合制、
悪い言い方すれば得意分野のみ
という事で判断しています】
小谷【外部協力とは珍しいですね~】
津雲【フリーの可能性を手放したくは
ないのだろうさ】
小谷【確かにフリーですと当てると
大きいですからね~
自分の裁量でも出来ますから
ただ、収入が安定していないと
いうのは余程の有名人でない
限りは難しいですよ】
立花【どなたさんは随分と好き勝手
していますけどね】と津雲に
視線を向けている
津雲【はて、何の事でしょうかね
気のせいですよ気のせい】
佐山【気のせいでは絶対にないです!
もう巻き込まれてばかりで…】
小谷【津雲さんのおかげで平和で
静かだった遊軍が
まぁ~騒がしくなりましたよ!
良くも悪くもですけどね】
津雲【文句あるなら人事に言って
くれ、カモメの様に
色々回ってるからな~】
小谷【仕方ありませんよ人事異動が
ない限りは、このメンバーで】
佐山【まぁ、騒がしいのも悪く
ありませんから】
津雲【おいおい、どっちなんだよ】
立花【津雲さんに振り回されているの
は私も同じですから】
佐山【デスクにまで被害が…】
津雲【何かやらかしましたからね…
記憶にございませんが】
立花【あらそうですか?色々教えて
差し上げましょうか?
じっくりと…】と津雲に
満面の笑みを向けている
津雲【…それは丁重にご遠慮させて
いただきます】と少し背中に
冷や汗を垂らしながら
話している
立花【山井さんの件は残念ですが、
津雲さんにはまだまだ活躍して
もらわないといけませんから】
津雲【老骨にムチを打って
踏ん張りますよ】
小谷【そうですね~資料管理部の
お仕事もエレベスト並に
残っていますから】
佐山【そうそう私達の手を煩わせる
事のないようにして
もらわないと】
津雲【これまで頼った事あったか~】
佐山【今まではないけどこれから
あるかも知れませんから】
小谷【そうですよ!頼みますよ
津雲さん】
津雲【はぁ~】と大きくため息を
ついていた
立花【さあ、皆さん仕事に
戻りますよ】
世間はGWに突入しようとしています