ほっと一息~喫茶店(その13)
連日の取材が一段落しコラムが
掲載された日津雲は毎度お馴染みの
喫茶店(百音)へ足を向けて歩いている店内では相変わらずの百音シスターズを中心に賑やかになっている
清水「早くも4月桜が葉桜になって
散っていくわね~」
桜井「時の流れに身を任せ~ですよ」
藤井「おっ!テレサテンかい、
懐かしいな~」
清水「あなたをこれ以上~
愛するなんて~
私にはで・き・な・い~」と
サビの部分を歌っている
桜井「新年度になっても
ここは変わらない
ですけどね~」
清水「そうね~外国人観光客が
増えているというのに
少し不思議な感じね~」
藤井「確かにな~でもあんまり
来られても困るだろうさ~
マスターが」
桜井「それに一部ですけど
マナーの悪い観光客も
いますから
考えものですよね~」
マスター「それにこの場所を見つける
のはなかなかの至難だと
思いますよ?
たまにですけど
外国人観光客の方
いらっしゃいますよ?」と
皿を拭きながら話している
清水「そうなの!どんな国の人が
くるのかしら?」と
少し興奮している
桜井「何か興奮してません」と
呆れながら
清水「でも少し気にはなるよな~
どんな人が来るのか」
喫茶店百音の前に着いて
ドアを開ける津雲
カランカラン…
津雲「こんにちは~」
マスター「上杉さんいらっしゃいませ
いつものでいいですか?」
津雲「ご無沙汰しています~
今日もいつものと…
う~ん…ドリアありますか?」
マスター「ありますよ」
津雲「そうしましたら
お願いできますか?」
マスター「はい、かしこまりました!
そう言えば上杉さん
最近お忙しかったの
ですか?」と聞きながら
調理に取りかかる
津雲「そうですね~新年度が始まって
少しはバタバタしてました
けど、今は大分落ち着いて
来ましたね~
ところで何の話を
されていたのですか?」
藤井「外国人観光客の話だよ!
良くも悪くもって感じでな!
この店にもたまに
来るんだとさ」
津雲「へぇ~それは凄いですね~
マスター外国語
話せるのですか?」
清水「確かに、それは気になる」
マスター「その前に上杉さん、
先にお待ちどうさまです」
とブレンドを置いていく
津雲「ありがとうございます!
いただきます」と
ブレンドを一口飲む
津雲「はぁ~やはりマスターの
コーヒーは落ち着きますね~
身体が生き返ります」
マスター「ありがとうございます」と
いいながら再度
調理に取りかかる
桜井「マスター、どんな国の人々が
多いのですか?」
マスター「そうですね~アメリカや
ヨーロッパの方々が
多いですね~
意外にもアジア方面の
方々は来られないですね~
基本は翻訳機を
使用してやり取り
しています」
藤井「翻訳機…マスター意外にも
最先端なんだな~」と
関心している
津雲「そうですね~外国人観光客の
方はどんな食べ物を
注文されるのですか?」
マスター「メロンソーダとか
コーヒーフロートが
多いですね~
後はモーニングですかね」
清水「確かに珍しいのかも
しれないわね~
フロートとかアメリカには
なさそうだしね~」
マスター「わざわざこちらに
ご来店いただいて
ありがたい事です!
新年度は始まったばかり
ですから、変わりゆく時代
に変わらない場所が
必要なのかも
しれませんね」