社内スポーツ部編(その3)
年が明けて世間は少しずつ落ち着き
始めてきていた時のスポーツ部においてのひとこま…
津雲「失礼するぞ~お疲れさ~ん
相変わらず毎年大変だな~
これ貰いもんだけど良ければ」
と紙袋を差し出すと
権藤「ありがとうございます
津雲さん、遅れましたが
明けましておめでとう
ございます!」と挨拶をしながら
お土産を受け取る
中谷「津雲さん、明けまして
おめでとうございます!
今年も宜しくお願いします」
権藤「駅伝の話から早くも谷平選手
の“SHOWTIME”ばかりで
他にもあるだろうと思うん
ですけどね~」とぼやいている
中谷「バスケットやバレーボールも
取材行くんですけど、
メディアの取材の人数は
少ないですからね~」
津雲「テレビは数字取れないと
仕事なくなるからな、
悪い言い方したらドル箱
なんだろうさ!それにスポンサー
の様の顔色を伺わないといけな
いしな~」
権藤「それを言ったらウチらは
広告ですよ~」
津雲「それでも少しはスポーツ関係の
広告増えているってな、
対談記事なんてなかなかないぞ
~」と腕を組みながら感心して
いると
中谷「ありがとうございます」少し嬉
しそうな表情をする
権藤「プロアマ問わず様々な
スポーツの対談お願いしました
から」
中谷「最初は断られてばかりでした
けど粘り強く交渉した結果です
よね」
権藤「記事にしたのはほんのわずかだ
けどな!」
津雲「それで良いんだよ、だんだんと
信頼を築いていければいい!
そこから繋がりが広がっていく
んだから!スポーツの奥深さや
違った面白さを伝えるのも仕事
だよ!」
権藤「でもほとんどのスポーツは大手
が取材済みで、あちこちで放送
したり記事になってますよ~」
とぼやいている
津雲「野球なら運営に携わる人とか
審判員の人とか話聞くのも
ありだと思うけどな~特に学生
スポーツの審判員の人は
基本ボランティアだしな~
確か学生野球の審判員は
毎年1月の終わりに試験があっ
て、実技と筆記で合格しないと
その先に進めないし合格した
あとも研修を繰り返しないと
いけないしな~仕事もやり繰り
しなければならないし
会社の理解だって得ないと
いけない!職場の理解が得られに
くくで辞退する人も約1割いる
っていうからな~」
権藤「津雲さん…何でそんなに詳しい
んですか?」
中谷「確かに…」
津雲「昔野球とバレーボールの審判員
試験受けた事あるんだよ」
権藤「結果はどうだったんですか」
津雲「両方とも合格したよ」
中谷「凄いじゃないですか!」
権藤「研修もしたんすよね…」
津雲「研修してもこの仕事じゃあ
余程の事がない限り無理だろう
さ」
権藤「じゃあ審判した事はないんです
ね…見てみたかったな~」
津雲「あるよ普通に、高校野球なんか
暑さがきついのなんのって
たまらなく汗が止まらないし
集中力はつくよ!、ただ対策と
いっても限度があるからな~
バレーボールは出来ずに
ここまできちまったな~」
権藤「審判しようってきっかけは
何だったんですか?」
中谷【確かにきっかけがないと
調べたりしませんからね~】
津雲「単純に野球が好きなのと
倅がバレーボールやっていた
から携わりたいなという
思いからだよ
調べてみたらどうだ、
視野が広げられるよ!」
コンコン…ドアが開く…
小谷「津雲さん…そろそろ仕事に
戻らないとデスクが
捜してましたよ」
津雲「あらら…じゃあぼちぼち
戻るとしますか?悪かったね
邪魔してね」
権藤「いや~貴重な話聞けて
良かったですよ」
中谷「いいネタいただきましたし」
津雲「じゃあ失礼するよ」と
ドアを閉めた
こっそり戻ろうとしたら…
立花「つ・く・もさ~ん…どこで
何さぼってたんですか~」と
ビルにヒビがありそうな
大きな声で怒っていた…