久々の再会(その1)
東葉日報本社…遊軍部では皆それぞれが
原稿を入力していた!
遊軍部の電話が鳴る…
小谷「はい!遊軍部…はい…
少々お待ちください!
津雲さんお電話です」
津雲「電話か…誰だろうな…もしもし…」
下杉「津雲さんですか?警視庁の下杉と言います」
津雲「先日はどうも、拓海君に何かありましたか?」
下杉「矢野さんが別件で参考人として事情を伺っておりまして」
津雲「…分かりました!そちらに伺います」
下杉「それではお待ちしています」
津雲「失礼します」
受話器を下ろして…電話を切る…
小谷「津雲さん、何の用でした?」
津雲「警察から呼び出しです!」
小谷「警察って、どういう事ですか?」
津雲「倅の友人が、事件巻き込まれて参考人聴取を受けているそうです!詳しい事は分かりませんが身元保証で連絡がきた様です!
家族が離散の状態で音信不通でしたので…」
小谷「分かりました!向かって下 さい」
津雲「ありがとうございます!」と頭を下げて支度をして向かった
佐山「津雲さんも何か大変ですよね~?」
小谷「何があるのかは後で報告をしてもらうとして、まずは目の前の仕事をこなすとしましょう!」と佐山に視線を送る
佐山「さぁ仕事仕事~と?」
二人はそれぞれの仕事に再び視線を向けた
2時間後…桜田門と呼ばれている警視庁を前に津雲は…
津雲「えらい所に呼ばれたもんだな~さて、行きますかね!」と足を進めた
警視庁の受付窓口…
津雲「すみません!東葉日報の津雲と申しますが、特別対策室の下杉さんと鶴山さんに繋いでいただけますでしょうか連絡をいただいたのですが…」
受付「少々お待ちください!」軽く頭を下げて内線をかけている
受付「津雲様!下杉があいにく手が離せないとの事でして、7階の会議室に来て下さいとの言付けになります」
津雲「分かりました!ありがとうございます」軽く頭を下げる
7階の会議室前…
津雲「久々だな」珍しく深呼吸をする
ドアの前…コンコン
鶴山「はい、どうぞ」
津雲「失礼しますよ」
下杉「わざわざお呼びだてしてすみません」
津雲「いえいえ!」
拓海「拓真のお父さんなぜここに?」
津雲「こちらの下杉さんと鶴山さんから連絡をもらってね!」
拓海「俺の事なんてほおっておけばいいのに」若干諦めの様な表情で窓越しの外の景色を眺めている
津雲「その前に一つだけ…
バカモンが‼️今までどこで
何しよっとか!皆心配したんだぞ」
拓海「…」目が少し潤んでいる
津雲「とりあえず生きとって良かったよ」
拓海「でもどうして俺の事を」
津雲「拓海君!おじさんの仕事を何だと思っているんだい!ブンヤを舐めてもらっちゃ困るよ、それに親父さんの借金も無くなった!こちらの刑事さんが動いてくれて金も返ってきたよ!自暴自棄になるな親御さんに顔見せてやれ!そして拓真と舞菜さんや和菜にもな!」
拓海「はい!皆はどうしてますか?」
津雲「それは直接聞きなさい
今の君なら出来る筈だよ」
下杉「矢野さん、今後は違う形でお目にかかりたいですね」
津雲「失礼ながらこれも貴重な経験の仕事ですよ!多少お目付役がいるのかもしれませんがね!
申し訳ないがそろそろ失礼させても宜しいですかね」
下杉「こちらこそお手数をおかけしました」
拓海「それでは失礼致します」頭を下げる
津雲「お手数おかけしました!失礼致します」と頭を下げる
翌日の東葉日報本社遊軍部…
小谷「そういう事でしたか…」
津雲「はい…ましてこちらに来る前のプライベートな話でしたから」
小谷「それでその矢野さんはこれからも」
津雲「司法書士でやっていきながらも弁護士資格を目指すそうですよ!昔から頭は良かったですから彼の公私はこれからですね」