たまには遊軍部にて…(その7)
さてさて、年が明けて新年の仕事初めであちこち挨拶を交わしていた
こちらは東葉日報本社
遊軍部兼資料管理部…
津雲「おはようございます!
新年明けまして
おめでとうございます!
今年もよろしくお願いします」
小谷「津雲さんも佐山さんも、
新年明けまして
おめでとうございます!」
佐山 「キャップに津雲さんも
新年明けまして
おめでとうございます!
よろしくお願いします」
立花 「皆さん‼明けましておめでとう!
今年もよろしくお願いします
ね‼特に津雲さんくれぐれも
大人しくしていてくださいね‼」
と言って去っていった
佐山 「津雲さん釘刺されましたね~」
津雲 「それならコラムをそろそろ
終わりにしないとな!」
小谷 「社長以下は挨拶回りや
賀詞交換会だそうですから、
大変ですよね…
まぁこちらは仕事しますか!」
佐山 「津雲さんやりますよ!
まだまだたくさん
ありますからね!」
津雲 「はいはいやりますよ~」
少しずつ仕事をし始めてそろそろ
お昼になろうとしていた…
遊軍部の電話が鳴る…
佐山 「はい遊軍!はい…」
佐山 「津雲さん!津雲さんに
警察の方が
お見えになられてますが」
津雲 「警察…何だ新年早々」
席を立って
佐山 「応接室に至急向かって
ください」
本社応接室 コンコン
ドアをノックする津雲…
津雲「失礼します、 お待たせして
申し訳ありません」
下杉「お忙しいところすみません
警視庁特別対策室の下杉と
申します」
鶴山『同じく鶴山と申します』
津雲『警察の方でしたか、
とりあえずおかけ下さい』
下杉『失礼します』
鶴山『失礼します』と腰をかける
津雲『それで私に
何の用でしょうか…』
コンコン…失礼致します…と
一礼をして入室して
受付担当が紅茶を
テーブルの上に置いていく
下杉「どうも」
鶴山「どうも、ありがとう
ございます」と二人共に
軽く頭を下げている
受付「失礼致します」と
一礼をして退室していった
下杉『単刀直入にお聞きしますが、
矢野拓海という人物に
心辺りありませんか?』
津雲『矢野拓海…う~ん聞いた様な
聞いた事ない様な…
すみません』
鶴山『世代も違いますしね!
仕方ないですよ』
津雲『その方はいくつ位の方
なのですか?』
下杉『現在は26歳の方ですね』
津雲『もしかして…思い出しました、
倅の友人ですよ!
倅や娘と中が良くて
家にも遊びに来ていましたよ、
頭が良くて冷静な拓海君と
本能と感情で動く倅とは
真逆なんですが不思議と
馬が合う様でしてね、
高校まで一緒でしたよ!
確か拓海君のお父さんが
友人の借金の連帯保証人に
なられてしまって、その友人は
行方不明になり
借金を肩代わりする事に
なってしまいましてね、
家の生活は不安定になり
両親は離婚、拓海君は大学への
進学は金銭的に諦めたと
聞いています!倅も高校卒業後は
音信不通でしてね』
下杉『詳しい事は言えませんが、
現在ある事件について
矢野さんの名前が
浮上しましてね』
津雲『それで調べていく中で
私が出てきた訳ですか…
ちなみに拓海君は今は
何をされていますか?』
下杉『今矢野さんは
司法書士をしています』
津雲『そうでしたか…彼も色々あるの
だろうとは思いますが…
また何かありましたら
ご連絡いただけますか?』
下杉『分かりました!ただこちらにも
色々事情がありますので!
すみません捜査がありますので
そろそろ失礼します」
津雲「あまりお役に立てず
申し訳ありませんでした」
下杉と鶴山は立ち上がり
津雲に一礼をして
下杉「それでは失礼します!」
鶴山「失礼します!」
と一礼して応接室を後にした
津雲「何があったのかね~」と
応接室を後にして
遊軍部に戻った際
立花「津雲さん警察の方は
帰られましたか?
何かあったのですか?」
津雲「ある事件の参考人について
少し話聞かれただけですよ」
立花「参考人ですか…」
津雲「事件に関係があるか、
まぁこれからでしょう…」
今回の登場人物-------ーーー
下杉 左京…53歳
警視庁特別対策室室長で階級は警部、
別名窓際と呼ばれている
鶴山 香太…45歳
警視庁特別対策室所属
階級は巡査部長
矢野 拓海…26歳
津雲の息子で拓真の子供の頃からの友人で現在は司法書士