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たまには家族と…(その5)

年度納めの仕事を終えた津雲はその足で妻と娘が待っている家路へと向かっている…久々の帰省である


一方で家では?…


和菜【お父さんて

   いつ帰ってくるの~】


和美【もうそろそろですよ!さて、

   おせちも準備できたわね】


和菜【分かるものなの?】


和美【何となく分かるのよ!

   長年一緒にいればお互いにね!

   もう30年以上付き合って

   いるんだからツーカーよ】と

   どや顔で語る


和菜【へ~】無機質な

   返事をしていると


玄関のチャイムが鳴る…

チャイムの音はコンビニの

ファミリアマートの入口と同じである


和美【お父さん空いてますよ~】


玄関のドアを開ける津雲…


津雲【ふぅ~ただいま帰りました~】


和美【お帰りなさいお疲れ様でした】


津雲【(かず)さんこそ

   お疲れ様でした】


和菜【お父さんお帰りなさい】


津雲【和菜か~久しぶり~

   元気してたか~】


和菜【それなりにはね、就活だしね】


津雲【そういえばそうだったな、

   じっくり考えて自分で決めろ!】


和菜【分かった!でもさすがお母さんね  

   ~お父さんなら

   こう言うだろうって】


津雲【さすがだなお母さん!】


和美【そりゃあそうよ!

   お父さんの事なら

   何でもお見通しよ!】


津雲【(かず)さんこそ

   お疲れ様でした】


そしてみんなで年越しそばをを食べて

のんびりし静かに除夜の鐘を

聞きながら

家族でたわいもない話をしていくうちに、新しい年を迎えた

そして、久々に自宅でゆっくりと眠って早めに起きて初日の出を

家のベランダから見ていた


そして着替えを済ませた一行は、

拓真と舞奈夫妻と舞奈の家族を待っていた、そして…玄関のチャイムが鳴る ピンポーン


和美「はいはい来たわね~は~い」


玄関のドアを開ける和美


拓真「ただいま~」


和美「おかえりなさい

   いらっしゃい舞奈さん」


舞奈「こんにちは」を挨拶しながら

   頭を下げている


津雲「久しぶりだな拓真!

   舞奈さんもお久しぶりです」


舞奈「お義父(とう)さんも

   ご無沙汰しています」


津雲「さあさあどうぞ」


家に上がる拓真と舞奈


舞奈「お邪魔します」


和室の部屋…何かを話し合う際、

津雲家はここに集まるのが

決まりとなっている


拓真と舞奈は部屋で一休みしながら津雲と和美とのんびり談笑をしながら

舞奈の家族を待っていた

しばらくして…玄関のチャイムが鳴る… ピンポーン


和美「来たわね!は~い」


玄関のドアを開ける津雲…


武明「新年明けまして

   おめでとうございます、

   新年のご挨拶にまいりました」


津雲「新年明けましておめでとう

   ございます、本年も

   よろしくお願いします」


二人とも頭を下げていると…


和美「さあさあ寒いですから、

   どうぞ上がってください!」


武明「お邪魔します」


和美「さあ朱里さんも」


朱里「おめでとうございます!

   すいませんお邪魔します」と

   頭を下げている


朱里「あと、これ大したものでは

   ありませんが、一応おせちと

   お煮しめです」


和美「まぁまぁすみません」


津雲「拓真、舞奈さん

   お義父(とう)さん

   お義母(かあ)さん、

   来られたよ!」


武明「おぉ~新年明けまして

   おめでとう」


拓真「明けましておめでとう

   ございます」


舞奈「明けましておめでとう

   ございます」


武明と朱里がゆっくりと

くつろいでいると


津雲「なかなか集まれませんからね  

   ~」


武明「そうですね~昔は上司の家に

   挨拶をとかありましたが、

   今は皆無ですからね~」


津雲「大手新聞社なんか、

   昔は休みどころか

   泊まり込みでしたからね、

   地方紙はそこだけは

   ありがたいですね!」と

   それぞれが談笑していると、


再び玄関のチャイムが鳴る…

ピンポーン


和美「来たわね!は~い」


玄関のドアを開ける津雲


武文「新年明けましておめでとう

   ございます、

   すみません

   遅くなってしまって!」


津雲「新年明けまして

   おめでとうございます!

   てっきりどなたかと

   初詣行かれてたのかなと」


武文「仲間と居酒屋からの

   ボウリングに朝カラでして…

   仲間の一人が失恋して

   大騒ぎでして…」


津雲「ヤケになった友達の付き合いで   

   したか、ご苦労様だったね」


和美「さあさあ寒いから、

   上がって上がって!

   みんな来てるわよ」


武文「お邪魔します」


武文「遅くなってしまってすみませ  

   ん、新年明けまして

   おめでとうございます!」


武明「久々のオールナイトか?

   まぁ若さゆえの今しか

   出来ない事だからな」


朱里「でも程々にしなさいね、

   身体壊すわよ!」


津雲「まぁまぁ、そう言えば

   拓真と舞奈さんから

   話があるとか…」と話を振る


和美「話って何でしょうね」


朱里「まさかおめでたなの?」


武明「そうなのか?」


武文「そうなの?」


と皆が矢継ぎばやしの如く

聞き始めていると


拓真と舞奈か一緒に頷く…


舞奈「…はい…現在3ヵ月になります!

   一応6月末~7月始めに生まれる   

    予定です」お腹を触りながら   

    心穏やかな表情で

    皆に報告をしている


津雲「拓真!舞奈さん!

   おめでとうございます」と

   朗らかな笑顔で

   頭を軽く下げている


和美「おめでとう!でもお母さんは

   大変よ~何かあったら

   私や朱里さんに言うのよ?!」


朱里「そうよ~父親なんて

   あまり当てに

   ならないんだから」


津雲「少なくてもお父さんは

   少しはしてきたつもりだぞ」


和美「お父さんは

   貴重な方ですからね」


朱里「ウチもオムツと

   お風呂はしてくれましたね~」


津雲「拓真!育児には

   出来る限りで良いからな…」


武明「そうそう!でないと図に乗って

   あれやこれやこぎ使われて、

   尻に敷かれるのが

   落ちだからな!」


和美「お父さん!

   何かおっしゃいまして?」


津雲「いえいえ何でも

   ありませんよ~」


舞奈「その時はその時よ

   付き合い長いんだから

   ある程度は分かるわよ」と

   少し笑った表情で話す


津雲「おじいちゃんになるわけか…」


和美「おばあちゃんとは

   呼ばせないわよ?」


朱里「グランマとかですか?」


和美「それはちょっと…」


武文「俺も叔父さんか~」


朱里「時の流れは早いものね~」


それぞれが感慨深い思いに更けている


拓真「いい加減お腹が

   空いてきたんだけど」


和美「さて、じゃあお雑煮と

   おせち食べましょう」


朱里「お手伝いします」


和美「朱里さんすみません」


朱里「いえいえ共に

   おばあちゃんですから」


津雲「そういう私らは

   おじいちゃんですね」


武明「性別とか名前とかか

   考えなくては」


拓真「まだ早いって」


舞奈「私は何となくだけど

   男の子かな~」


拓真「女の子が良いなぁ~」


和美「何わともわれ無事に

   健康な赤ちゃんを

   産んでちょうだいね」


舞奈「はい‼」


津雲家と堀切家は正月からの明るい話題で新年が始まったのであります


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