イズホ、ギルドメンバーになる
「イズホに条件を提示する前に言っておかなければならないことがある。今から言うことは嘘でもホラでもなく紛れもない事実だ。そこに偽りなど少しも存在しないから、決して痛い奴だとか頭の悪い奴だとか中二病だと思わないでほしい。わかったな」
俺は少し威圧的に言ってみた。
「OK、わかった」
いつも(会ってから一時間もたってないが)少しうるさいイズホも今回は静になってくれた。こっちのほうが話しやすくて助かる。
「実は俺、この世界から見ると異世界っつーところから転生してきたんだ。転生してきた理由はいつか話す。ここまではわかったか?」
イズホは黙ってうなずいた。
これはびっくりしすぎて声が出ないのか、それともただただ静かにしてくれているだけか?
「だからもちろんこの世界のことを俺はほぼ何も知らない。ここまで説明すればだいたい条件は見えてくるよな」
「もちろん!モンスターに襲われたら助けてほしいんだろう」
なんか少しどや顔で言ってくるのが少し腹立つ。
「ちがーーーーーーーう。そうじゃない。そもそもお前の攻撃は当たらないだろうが。それを当たるようにするためにこのギルドメンバー(一人)に来たんだろう。条件は」
言おうとした瞬間にイズホがさえぎってきた。
「わかった!お金がないから欲しいんだろう。そうだろ?ま、そういう私も無一文だがな」
「いや、確かにお金は欲しいけど、ってお前も持っていないんかい。このギルドメンバーはお前がボケで俺がツッコミの漫才コンビじゃないんだ。もういい加減条件を言わせてくれ」
「ボケ?ツッコミ?漫才?」
「気にするな、それは俺の住んでいた世界の言葉だ。ただ、この世界に漫才がないのは意外だ。
じゃあいつの間にか脱線してしまったが条件の話に戻るぞ。イズホがこのギルドメンバーに入るために必要な条件は俺にこの世界のことを教えることだ。例えば、旅先で出くわすモンスターのこととかをちくいち教えてくれ。だからわからないことがあったら聞くからその時に教えてくれ。もちろん俺は魔法が使えないが、狙った方向に魔法を撃つ練習をちゃんと手伝ってやる」
俺の言葉を聞いてイズホが「そんなことでいいのか?」って思っていそうな顔をした。
「そんなことでいいのか?」
まさか本当に思っていたとは。
「もちろんだ」
こうしてイズホは正式に俺のギルドメンバーになった。
「それじゃあ改めて俺の名前はサトウ マコトだ。マコトって呼んでくれ」
「私の名前はイズホ。さっきまで通りイズホって呼んでもらっても構わないぞ、これからよろしくなマコト」
「あぁ、よろしく」
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