魔王討伐の旅にシュッパーツ！
「よし、いざ魔王討伐にシュッパーツ」
この元気のいい女の子はイズホ。狙った方向に魔法を撃つことができない魔法使いだ。
「おーーーー！」
この女の子っぽい男の子はシェーミ。剣を持つことのできない剣士である。
「やるぞー！」
この威勢のいい女の子はリウラ。実はファイヤードラゴンである。
なんやかんやあって魔王討伐の旅に出ることになった。（詳しくはあとがきのURLの前編を読んでね）
そしていま俺たちは迷子になっている。森の中で迷子になったのだ。
「おいシェーミ。「森には詳しいのでここは僕に任せてください」といったのは誰だっけ？」
おいイズホ言い過ぎだ。ほらシェーミだってそんなこと言われたらちっちゃくなって・・・いない！？
「そういうイズホだって森については僕より無知なんじゃないですか」
「何、やる気か？」
「森の中という体を最大限に動かせるここならイズホにだって負けませんよ」
バチバチ
こんな音が聞こえた気がしたので
「はい、ストップ。喧嘩はそこまで。ここでけんかしてどうする？今から魔王を倒しに行くんだぞ。仲間割れしたら勝てる確率がより下がるじゃないか」
これは我ながらよいことを言ったんじゃないか？
「「うるさい（です）！」」
「こういう時は息ピッタリなんだな」
「「だから、うるさい（です）」」
やっぱり息ピッタリじゃないか。
「おいリウラ、あいつらは置いて先に行こうぜ」
「そうしますか」
そうして俺とリウラはあのバカ二人を置いていこうとしたら・・・
「ちょっとマコト待って、おいてかないで」
いやなんでだよ。
「僕もおねがい、おいてかないでください」
シェーミ、お前もかよ。
「しょうがない、お互いが謝ったらおいてかないぞ」
・ ・ ・
「・・・ごめんなさい」
おぉ、てっきり先に謝るのはシェーミだと思っていたがイズホだったか。
「僕も・・・ごめんなさい」
「よしよしいい子だ、それじゃあ再び魔王討伐の旅にシュッパーツ」
ん？何か大事なことを忘れているような・・
「あっ、僕たち森の中で迷子なんでした」
あっ、終わった。
こうして俺たちのギルドメンバーの魔王討伐の旅が始まったのだった。
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