新しいギルドメンバー! その名は ”シェーミ〟
俺たちはいま新しいギルドメンバーになりたいという人を待っている。
だが、人生そう甘くはなく全然来てくれる気配がない。俺の掲示板に張った勧誘ポスターがダメなのだろうか?
俺はちゃんと「めっちゃ優秀で、才色兼備で、魔王あたりも一撃な人募集中!」って書いたのがダメなのだろうか?
「おい、あの勧誘ポスターはだめだろ。あれじゃあ誰も来なくて当たり前。もっとましなのは作れないのか?お前のいた異せか・・んんん」
「あ~、あぶな。あんな大声で異世界とか叫ぶんじゃない。わかったか?」
俺は危うく異世界のことがばれそうだったから咄嗟にイズホの口をふさいだのだ。
「んんっん」
口をふさいでいる俺のせいもあるが「ん」だけだと何もわからん。
だがうなずいているから分かったのだろう。しょうがない、解放してやるか。
「この寛大な心の持ち主のマコト様に免じて解放してやる」
「ぷはぁ。おいマコト、人の口をふさいどいて何が寛大な心の持ち主だ。もういい、私は勧誘ポスターを書き換えに行ってくるからな」
「よろしく~」
「(怒)」
ーーーーーー23分後ーーーーーー
「お、戻ってきた。おーいどうだ?誰か来てくれそうな勧誘ポスターになったか?」
「あぁ、もちろん。これで誰か来てくれることまち」
「あの、僕をここのギルドメンバー入れてくれませんか?」
イズホの言葉をさえぎってきたのは少しウェーブがかった茶色のショートヘヤ少女だった。
「誰だ、私の言葉をさえぎったのは。ん?こいつ剣士じゃないか。ちょうどいい。うちには今近距離ができる人がいないからな。マコト、こいつ入れてもいいんじゃないか。?」
「そうだな、君名前は?」
「僕の名前はシェーミです」
「なるほどシェーミちゃんか」
「え?ちゃん? 僕男ですよ」
「「え、え?え!えええええええええええ!?」」
見た目は誰もがうらやむような姿をしているんだぞ。
整った顔、小さい頭、さらさらな髪、白い肌、ソプラノのカワボ
え?
「なるほど。これが男の娘か」
俺は勝手にそう判断した。が
「違います。ちゃんと男の子です「娘」ではなく「子」です。ちゃんと息子もついていますよ。みますか?」
「そこまで言うなら本当なんだな?」
「本当ですよ」
「でも、にわかには信じられないよな、イズホ」
「まったくだ」
「もういいですよ、男の娘で」
「はい?いいの?そこまで簡単に自分の性別捨てちゃっていいの?」
「あの、うざいです。そろそろちゃんと本題に入りたいんですけど」
結構ストレートに言う子だな。
「わかった、その見た目から剣士ってことでいいんだよね?」
「はい、剣士です。一応上級技術は使えませんが中級レベルならだいたい扱えます」
「よし、採用だ」
「え?本当ですか?やったぁぁぁ!」
「ちなみに聞くけどどうしてうちのギルドメンバーに入りたかったの?」
「えっとですね、実はマコトさんってこの町で結構有名な方でしかも初心者ならそこらへんの怖そうなギルドメンバーよりもちゃんと知名度があって将来すごいことをしそうで一番ほのぼのしていて、ほら他のギルドメンバーはなんかバチバチしていて入りずらかったからです。」
あっ、そこらへん地球で言うどこの高校、大学出たか的なノリだったのか。
あと、勧誘ポスターの件で俺とイズホはけんかしていたような、あれはバチバチしていなかったのか。
「特異な技は?」
珍しくイズホが質問したぞ。
「体術です」
「「!?」」
「えっと剣士なんだよね?」
「はい。一応水晶玉からは剣士って出ましたが、僕は見ての通り華奢で力が弱いので剣を持てません。なのでテクニックでどうにかなる体術をメインとしています。でも役職は剣士ですよ。」
「マコト」
「なんだイズホ」
「私、剣を持つことができない剣士を初めて見たぞ」
「俺もだ」
こうして俺たちのギルドメンバーに新しい仲間が増えたのだ。
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