表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

2.心の声

(((((((((((っ・ω・)っ ブーン

・・・なんで私がこんなこと知っているかって?


神界ネットワークで過去の状況を振り返ったからに決まってるじゃないの。


え? 便利すぎるって?


神なんだから当たり前じゃない。(どや)


まあそんなことは置いといて、彼らを何とかしなければいけないわね。


このままでは破局してしまうかもしれないわ。


一途の神といっても、カップルをくっつけることはできない。


中位の神はできることに限りがあるから。


だから私は、二人に些細なきっかけを『祝福』という形で与えることしかできない。


神もなかなか面倒くさいのだ。


そこでクレメンティアは思いついた。


ラルフとフローラに、自分の主人の心の声を代弁してもらえばいいじゃないか、と。


ついでにこの二人の仲が良くなるように、すこーしだけ祝福しようじゃないか。



「一途神・クレメンティアの名において、レドモンド・フェリクサー、ララベット・スペンディル両名の末永い幸せを祈願するために、ラルフ・ヴィガー、フローラ・キャロルにそれぞれの主人に限定し、読心の力を授ける。」



キラキラとした薄桃色の光が、ラルフとフローラの頭上に降り注ぐ。


これは神にだけ使える力であり、一般人には見ることができない。


ついでに二人の心の声が聞きたかったので、自分にも振りかけておいた。


効果はすぐに現れた。


会話しているときと同じくらいの声量で、お互いを称賛する声が聞こえてきたからである。



「久しぶりだね、ララベット嬢。変わりはなさそうでなにより。」

(ああ、1週間と1分16秒振りに見るララは可愛らしいなぁ・・・、なぜ定例茶会は1週間に1回なんだ!!別に毎日でもいいだろう!!ああでも、そうしてしまうと愛しのララが疲れてしまうな・・・、ただでさえ学園に行っていて忙しいというのに、これ以上ララの疲れを増やしてはいけない・・・っ!ララはちゃんと休めているのだろうか?)



「ええ、お久しぶりですわ、レドモンド様。そちらもお変わりないようで。」

(きゃーーー!!レド様から話しかけていただいたわ!!今まで幼少の頃から7年10ヶ月と25日、その間のお茶会は双方の体調不良、致し方ない都合を除き、実に374回!!その中でもレド様から話しかけてくださったのは、たったの109回!!29.144385026%の確率!!この確率で話しかけていただいたなんて、私はなんて幸運なの!!帰ったらお祝いしなきゃ!!)



「・・・・・」

「・・・・・」

「・・・・・」



・・・心の声が聞こえた三人は、唖然としていた。


ラルフは、レドモンドはララベットのことが嫌いなのだと思っていた。


フローラは、ララベットはレドモンドが大嫌いなのだと思っていた。


クレメンティアは、二人共言いたいことが少し言えてないだけだと思っていた。


だが、違った。



(((あらやだ、大分心の声の語彙が充実してる!!)))



恐ろしいほどに喋ってる・・・、口に出した言葉の5倍は喋ってる・・・。


・・・・・・こわ〜い。




いつもありがとうございます!!

ブクマと応援、よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ