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ツッコミ芸人の異世界転生  作者: ラブハピネス石井
3/6

ケンタくん



飯田の 魔王は死んだよ。



その一言の後、数秒の沈黙が続いた


職業病なのか、沈黙が耐えられない飯田。


飯田「えっ あれ またなんかやった俺 すべっ」


民衆「うおおおお!!!」


急に民衆が湧き始めた


魔王が死んだということは世界が救われた事になる。

そこに立ち会っていた 飯田 王 が看取った。


つまり王が直接手を下した と民衆は理解したのである。


飯田「あ、あのさ、 ちょっといい? あのさ!!」


飯田は困り顔で胴上げされる。

宴の始まりだ。


馬男「王様にカンパーイ!」

鹿女「王様!最高!」

サイ男「王様こそ最強!!」


田中「。。。なにこれ。」


浴びるほど酒を飲んだ。


宴は翌朝まで続き、状況が把握できていない田中も、飯田も まぁ楽しいからいっか的なノリで。 ただただ飲み、食べて、吐き、飲み。。。



〜〜朝〜〜


飯田「田中さん。あのね、魔王死んだって言ったじゃんか。 あれ俺殺してないのよ。」


田中「そーなん? 大丈夫なんかあんなパーティしてもらって。 高校中退したのに卒業祝い金貰ったみたいになってるやん。」


飯田「んーなんかね、ハデスっていう手下は寿命で死んだのよ。たまたま。目の前で。 」


田中「そんなことある?老衰って家が相場やろ。」


飯田「でもそうなんだもん。」

ちょっと拗ねでいる飯田はぶりっ子みたいになって気持ち悪い。


田中「で、魔王は?」

結論から話せや という鋭い目付きで睨みつけている。


飯田「なんかゼウスっていう髭のおじさんにゴロロロロローって。」


田中「あかんやつやん。そいつのほう魔王より強いやん。」


飯田「まぁ嘘ついてないし。魔王はほんとに死んでたし。」

漫画のキャラでしか見た事のない 横口笛顔で喋っている。



田中「アカンアカン! そしたらそのゼウス殺っとかんとお前嘘つきなるで? ほら支度せい!」


田中は無理やり飯田を引っ張り、街を出ようとする。


すると、




馬男「田中のにいちゃん! 王様!」




田中「なんや馬男。」


馬男「この子も連れてってください。お役にたつかと。。」


そこには 馬男達と逆 体が馬 上半身が人間

ケンタウロスがいた。


ケンタウロス「。。えっと。。その。。」

屈強な肉体をしているが、どこか挙動不審だ。



田中「逆もありなんか?あれやろお前ケンタウロスやろ。」


顔だけ馬のおっさん、 顔だけ人間の馬。


普通馬おるんかな


こいつスーパーとか一緒入れんのか?ゲーセンは?などどうでもいい事を考えていた。



ケンタウロス「いや、あの、たしかに。。ケンタウロスです。」


田中「モジモジすな! たしかにこのケンタ君なら背中乗れるしな。役に立つわ。ありがとう馬男。」


普通の馬でいいのに。。そんなことは死んでも言えないなと 田中は大人な対応を示した。


ケンタウロス「。。。乗るんですか。。」


飯田「乗るのいやなら食べるから一緒いこ! おろしニンニクと醤油も持ってかないとね!」


ヨダレダラダラの飯田を見て、田中は絶望の表情をしている。


ケンタウロス「ひいひぃぃ。。」


田中「嘘やから。ほんまに。な、飯田? 」


飯田「いや、ちょっと食べてからいく?」


ケンタウロス「ひいいぃ」


田中「うそうそ! 大丈夫!いこ?な? じゃありがとな馬男のおっちゃん」


このケンタウロス 通称ケンタくんは馬男の甥っ子にあたる。

突然変異で顔と体の馬要素が逆転することがあるらしい。


差別をうけており この村では生きづらいだろうと同行させたみたいだ。


田中「ケンタくん。なぁ、ケンタくん。」


ケンタくん「。。。」


田中「ケンタくん!!周りにスライムめっちゃおんねんけど!」


飯田「俺スライムだーいすき!ひんやりしてクニュクニュして気持ちいい!だーいすき!」


飯田は防御力は0だが、相手の特性や攻撃を無効化させる能力がある為、 敵、モンスターであるスライムであそび始めた。


ケンタ「んんん、、 」


飯田「ケンタくんにもあげるよ。」

ビュッ!!


ケンタくんの顔面にはスライムが張り付いている。


田中「おい!なにしてんねん飯田!ケンタくんかわいそやろ! あぁもう手が届かないとこにもスライムついてるやんか。。考えてみい!」


そんな感じで一応冒険に出た。



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