はじまりのまち
異世界転生ものは、現代の常識とは全く違う世界観が広がっている。ツッコミとの相性 いいんじゃないだろうか。
よかったら読んでみてね。
田中「あと半年でエムワンかぁ。。今年こそ。。」
田中は芸歴12年目のお笑い芸人である。 同期の芸人たちがテレビなどのメディアで活躍している中、自分のコンビ 「ファイターズ」 が日の目を浴びていない事に そろそろ危機感をおぼえていた。
田中「なぁ 飯田。ネタに困ってんだけどさ、最近流行ってるものとかある?」
飯田「んー換気?」
田中「なにそのチョイス 違くて娯楽みたいなさ」
飯田「あれでしょ 異世界転生とか」
田中「なにそれ 犬夜叉とか仁みたいな事?」
飯田「そーだね。なんかゲームっぽい洋風ファンタジーに転生する話が主流っぽいね。」
田中「へぇ。ネタになるかも知んないし見てみるわ」
意外にも異世界ものにどっぷりハマった田中。
ありとあらゆるアニメ、漫画、ライトノベルを読み尽くす勢いだ。
後日〜
田中「めっちゃおもろかったよ。異世界転生。」
飯田「おお いっその事転生してみたらいいじゃん。」
田中「??・・・うっ」 グサッ
田中の胸からは大量の血液が。飯田の手には出刃包丁。
田中「ちょ、まてや、、俺AB型やで? めっちゃ貴重な血が。。献血しとけば。。」
そのまま気を失う田中。 飯田は昔からサイコな所があって、そこが天然のボケ、才能として認めていた部分だったが、やっぱりおかしな奴なんだな と痛感しながら、意識を失った。
飯田「たぶん大丈夫だと思うよ。行けるって」
〜〜〜ーーーーーーーー!!!
目を覚ますと、田中が見てきた 異世界転生モノの ベター〜な世界がひろがっていた。
田中「飯田のやつなにしてくれてんねん。。 しかも ほんまに転生しとるやん。。」
目の前には 「始まりの街 スタートン」 の看板が
田中「街にはじまりってなんやねん。スタートンって捻り無いな。この世界は球体じゃなくて平面なん?端なんかココ?ドラクエみたいな地図なん?」
ボヤいていると 田中の背後、20センチくらい上から声が聞こえた。
??「おい。なんだその服装!へんてこだな笑 にいちゃんどこの人だよ。」
振り向くと顔だけ馬の人型の化け物が。
田中「へんちゃうわ!アルマーニやで?!?いっちょらんやぞ?オッサンこそなんやその被り物!ドンキか?ドンキで買ったんか? 」
馬男「ドンキ? 被り物? にいちゃん頭でも打ったのか?」
田中「それにやで! おっさん馬ならこうやで!」
始まりの街で四つん這いになる田中。
馬男「あぁ、さては兄ちゃん放浪者だな? かわいそうに。」
馬男は哀れみの目で田中を見て涙ぐむ
田中「なんや人を おしん みたいな扱いして!」
やれやれ という表情で馬は提案をもちかけた。
馬男「兄ちゃん。なれるまで うち来るか?」
田中「ええの? でも人参俺嫌いやからな。馬肉のほうが好きやわ。…つっこんで?泣」
〜〜馬男の家〜〜
馬子供「とうちゃんおかえりー! あれ?お客さん?」
珍しそうな顔で田中を見る 馬の子供
田中「ちっさいのもおるやん。どれかしらG1勝利いけるんちゃうか」
二足歩行やし遅いやろ とかさ、つっこんで?泣 と心の中で思いつつ、見知らぬ自分を招き入れてくれた馬男に心底感謝していた。 照れ屋な田中は
田中「人間ですけども、このファームで少しの間お世話になります。」
馬男、馬子供「・・・・・・。」
あかん、差別みたいな感じになってもうた。。
馬男「いや、大丈夫だ。にちゃんそれよりステータス確認してみろよ。」
田中「俺なんもステータスなんてないで。英検四級くらいしかあらへん。みてみる?」
ぶぉぉーーん という音と共に 田中の目の前には ゲームでよく見るステータスが。
Lv1 冒険者
攻撃15
守備12
魔法15
運 2
スキル ツッコミ ラストエンペラー
これどうなん?能力的に。馬のおっさんもなんも言わんし、微妙なんかな?
ラストエンペラーってなに?童貞賢者的な?なんの能力やねん
馬男「…兄ちゃん。王様に会ってこい。」
読んでくれてありがとう。ありがとう。。