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クロノ・サーガ  作者: 十六夜 無月
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危ういパーティ

お話の前に1つ、ブックマークしていただいた方、ありがとうございます。すごく嬉しくて、尻尾がちぎれそうですっ笑

片手を上げ、親し気に話しかけてきた青年に、クロノは笑顔で答える。


「こんにちは。これから出発ですか?」


感じの良い人だ。クロノはそう思った。

すると、その青年は、クロノの前の席に座り話し掛けてきた。

「ああ、今からだ。今朝は用があってね、御蔭でお昼過ぎになってしまった。今からじゃぁ、良いサポーターさんは、みんな持ってかれちまったと思ってた。」 

そういうと、その好青年は右手を出し、

「俺は、ギレル。ギレル・アンダーテイカーだ。良かったら、今日一緒に来てくれないか?」

と言ってきた。

クロノは、自然とギレルの手を握っていた。

「はい、よろしくお願いします。自分は、クロノ・セントフィールドと言います」

ギレルに導かれるまま、クロノは席を立ち、荷物をもって、冒険者ギルドを後にした。



道中、ギレルのパーティメンバーを紹介してもらった。

盗賊のエンムさんは気さくな方で、とても話しやすいし、魔法使いのカローナさんは、何処か妖艶な雰囲気を醸し出していて、それでいて綺麗な女性だった。神官のガーダンさんは、無口で、こちらを睨んでばかりいたが、ギレル曰く「無口を売りにしているんだ、あまり近付かんでやってくれ。」だそうだ。なぜそんなことをしているのだろう。

疑問を口にできないまま、一行はダンジョン入り口まで来た。


「ここは・・・・」


クロノは来たことがないダンジョン。

ダンジョンとは、自然的に発生するものと、魔王と言われる世界を滅ぼさんとしているものが作るものとの2種類に、大きく分けて分類される。

前者の場合、そのダンジョンのボスが最奥に居り、ボスを斃すことによってそのダンジョンから一時的に

魔物を追い出すことができる。

後者の場合、最奥にはボスは居らず、その代わり、悪魔生成空間(デモンズゲート)と呼ばれるものが設置されており、それを破壊しない限り、ダンジョン内のモンスターを一掃することは不可能に等しい。

と、ギレルが口を開く。

「クロノ、ここはな、最近見つかった自然型ダンジョンだ」 

ギレルの言を信じれば、つまり前者らしい。自然発生したダンジョン。今からそこの調査をするらしいのだ。

「いいか、クロノ。お宝は、見つけたものが戴く。だから、クロノもバンバン見つけていいぞ。」

ギレルが、そういうとクロノの肩をたたく。

この時ばかりは、クロノも目の色が変わっていた。


仕方がない。


ここまで油断させ、隙を突こうとしてくるパーティとは思えなかったからだ。


(待ってて、父さん、母さん。今日はいっぱい稼いで帰るからね)


期待に胸を膨らませるクロノ。

5人は、ダンジョン内部へと進んでいった。


お読み頂きまして、ありがとうございます。次回から、話が変わってきます。作者も、盛り上がってまいりました。(笑

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