ギルドで依頼を受けました
「さて、これ、どうしよう?」
俺は、朝起きてすぐにギルドに行き、ギルドカードを発行してもらった。勿論偽名だ。どうして、ギルドカードを突然発行したのは理由がある。それは門番からもらった仮の身分証の有効期限は一週間だと仮の身分証の裏に書いてあったからだ。まぁ、そんなことはどうでもいいのだが、今起きている問題は、
「フェ、いえ、クロウド様、この依頼を受けてください。」
「嫌だ。俺はゆっくり、のんびり生きたいんだ。」
「そんなことを言わずに!お願いです。この依頼は誰も受けてくれないんです!」
ギルドの受付嬢、確か、エリーといったか?まぁいい、エリーが俺にある依頼を受けてくれと言ってきている。その依頼は、
「邪龍の討伐をお願いします!」
エリーが大声で言うと、周りの冒険者たちが全員、固まり、俺を見てくる。仕方がない、ここは断ることをあきらめよう。
「仕方ない。分かった。受けてやる。」
「本当ですか!?」
「じゃあ、行ってくるから、邪龍の居場所を教えろ。」
「はい!邪龍は呪いの谷にいます。」
「呪いの谷だな。あそこに生息してるのか…俺の記憶と違うが、まぁいい。」
俺は一度ギルドの外に出て、裏路地に入り、転移魔法を使った。
周りの風景が変わり、紫色の木々が生えた森が現れた。
「ふむ、谷のどこにいるんだ?」
そういい、谷をのぞき込むと、目の前を何かが通り過ぎた。というより、このスピードで通り過ぎるといえば、
ギャアアアアアアアアアアアアア!!!
「ふむ、邪龍ではないな、こいつは悪龍だ。」
邪龍ではなく、悪龍が現れ、俺に襲い掛かって来たので、
「『影網』。」
影でできた網を悪龍に向けて放ち、動きを封じた。
「さて、『首落とし』。」
首を一刀で切り落とし、アイテムバッグの中に死体を収納する。
「格下相手にやりすぎたな。さて、帰るか。」
俺は、転移魔法でまた、ギルドの裏路地に戻ってき、ギルドに入っていった。
「あれ、どうしたんですか?何か忘れものでも?」
「いや、依頼が終わったから、報告に来ただけだ。」
「…え?えっと、本当ですか?」
「あぁ、本当だ。これが邪龍の首だ。いや、訂正しよう。お前たちが言っていたのは邪龍ではなく、悪龍だ。だから、悪龍の首を持ってきた。」
「悪龍とは、一体なんですか?」
俺はそのことに驚愕した。
「お前たちは、悪龍と邪龍の区別もつかないのか?仕方ない。魔物図鑑を一冊ギルドにやろう。それには、俺が倒してきたすべての魔物の情報が載っている。それを読んで、一度、どんな魔物がいるか覚えておけ。一応、悪龍の首を置いていく、じゃあな。」
そう言って俺は悪龍の首を床に置き、ギルドを後にした。
「あ、報酬貰うの忘れてた。」
肝心なところが抜けている俺であった。