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従業員が増えたのは良い


 「あの!このポーションはどこに置けばいいですか?」


 「そこの棚の横に置いてくれ。」


 「わかりました!」


 玲奈はこの店で働くようになって二週間、玲奈はかなり真面目な子だった。セリアがつい最近来たときは


 『従業員を雇ったんですか!?』


 驚かれてしまった。そんなに驚くこともないと思うんだけど。まぁ、それはいいとして、玲奈は言われたことはしっかりとこなし、言われる前に行動するときもある………あれ、玲奈って俺より仕事ができるような気がしてならないが………気のせいか…


 「今日の仕事はこれで終わりですね。」


 「うん?あぁ、もうそんな時間か。」


 俺はそう言うと、店の扉にかけているプレートをOpenからCloseにひっくり返す。


 「では、クロウドさん、今日も特訓よろしくお願いします。」


 店が閉店すると、日課になっている玲奈の特訓が始まる。特訓と言っても、まだ玲奈は体作りの段階なので本格的なことはまだしていない。筋トレ以外でやっているとすれば、俺の得意武器の小刀での素振りくらいだ。


 「はっはっはっ」


 玲奈はこれを毎日二時間以上している。やりすぎはよくないと言っているのだが、


 「早く、元の、世界、に、帰り、はぁ、たく、て…」


 と、言っているのでムリにやめらせようにも同情して止めることができない。ただ、限界が近づいたときはやめさせている。


 「今日はここまでだ。」


 「はぁはぁはぁ、わ、わかりました。」


 家に戻ろうとすると、玲奈が、


 「あの、いつになったら本格的な特訓をしてくれるのですか?」


 「そのことだが、明日から本格的な特訓を始めようと思う。特訓と言っても俺との組手、俺が召喚する人形と戦う。今のところはこのくらいだな。まだ考えている特訓方法もあるがそれはまた今度だ。」


 「そうですか。では、明日からもよろしくお願いします。あ、私、お風呂に入ってきますね。」


 玲奈は風呂に行った。その間俺は、


 「ふんふふ~ふ~ん~」


 鼻歌を歌いながら料理をしている。玲奈に一度料理を作ってもらったのだが、半生の肉や中途半端に痛めた野菜など料理とは言えないものが出されたことがあるので、それ以降は俺が作ることにしている。


 「さて、明日から本格的な特訓を始めるといったのはいいが………対モンスター用の訓練も入れているから満足してくれるとは思うけどな。ついでにレベル上げにもちょうどいいし。」


 俺は特訓の内容を詳しく考えながら料理つくりを再開し始めた。


 「対モンスター用訓練の人形も作らねぇといけないのかぁ。」


 そんなことを言う俺だった。





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