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とある自宅警備員の日常  作者: 布滝
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3話目 暇だけど指摘されたくない

前回からの続きです。

美少女もとい美少年の悩みを聞く前に、まずは名前を尋ねなければならない。そして出来れば電話番号とメールアドレスも交換したりしたい。欲望が漏れてしまったが、別に目の前のこの美少女が男性であることを忘れた訳ではない。だから仲良なってゆくゆくは交際したいとか考えていない。……本当に。


「そういえば、まだ名前を教えていなかったですね。園川望です。」


訊いてもないのに名乗ってくれた。顔面偏差値と性格の良さは反比例するという話を聞いたことがあるが、きっとその人の近くにいた美少女がよっぽどクズだったに違いない。例えば、良い年してろくに働きもせず親のすねかじってるとか。それ完全に俺じゃねぇか。


「ほら、それじゃあ望ちゃんの悩みを話しちゃおうよ!悩みは人に話せば楽になるんだよ!」


黒幕ないし人型二酸化炭素発生器もとい腐れ縁幼馴染みがそんなことを言ってくる。もし本当に人に話しただけで楽になるなら、なんで不幸な人は存在するんだよ。というか愚痴も聞いてもらえない人の気持ち考えたことあるのか?話し出そうとした瞬間にこちらをゴミを見るような目で見られるんだぞ?苦しいことこの上ねえよ。この悩みをぶちまけてやろうか。それはさておき気になったことが一つ。


「何で俺を相談相手に選んだんだ?お前なら交友関係も広いし適任もいるだろうに」


そう、この腐った性根の持ち主は、憎たらしい程に顔が広く、友達に任せればあらゆるものがつくれると抜かしているような奴なのである。本来、そこはこいつが誇るべき点ではない。ものをつくる技術を持った人を誉めるべきである。


「そんなの簡単だよ。君が一番暇だろうからね!」


「帰れ」


望さんの悩みはきちんと聞いて可能ならば解決するよう尽力するが、ひとまずこいつはめちゃくちゃ目障りだ。この場から追い出そうとしても無理はない。しかしその意見を拒否したのは、望さんだった。


「知ってる人がいた方が落ち着くし、行かないで欲しい……やっぱり悩みは落ち着いて話したいから」


望さんが言うなら仕方がない。諦めて、こいつの存在を甘んじて受け入れる。本当に、何故こんな奴にこの美しき望さんが引き寄せられたのかがわからない。もしかすると洗脳されてるのかもしれない。それくらいあり得ないと思う。少なくとも俺は。


「それで、悩みっていうのは何なんだ?」


ここまできたら悩みを聞くより他はない。それにその悩みを解決出来れば好感度も上がるだろうしな!好感度上げてもイベントが発生する訳でもないだろうが。

まだまだ続きます。

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