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とある自宅警備員の日常  作者: 布滝
26/33

第26話 上手くいかないこともある

短いです。

 さて、件の物がマーマレードだとわかったところで、冷蔵庫にしまっておこう。これが最初からマーマレードだとわかっていた人からすれば、一連の俺はただの間抜けだし、実際俺も振り返って馬鹿馬鹿しいと思う。だがしかし、俺は挑戦したことに意味があったと考える。それすらもアホくさいと言えばそれまでなのだが、俺の考えは違う。薄っぺらいかもしれないが、人間は繰り返す日常の中で何かに挑戦することで成長すると思うのだ。勿論、きちんと調査した訳でもないから完全に俺の想像でしかないのだが。そんなことを考えていると、もう夕飯を作らねばならない時間になってしまっていた。デザートの焼き菓子は冷ましておけばいいし、急いで作り始めねば。

 夕飯が出来上がってあとは盛り付けだけだ、というところで両親が帰ってきた。いつものことながら仕事で疲れているだろうし、労るべきだ。なにせ親が働けなくなってしまったら、俺も路頭に迷ってしまう。いつか俺も就職しなければならないであろうことは安易に想像がつくが、今は考えたくない。というか、働かないために専業主夫になろうと考えている。そうなればいい相手を探さねばならないのだが、ただでさえ人見知りで友好関係を築くのが苦手な俺に、そんなことができるだろうか。だから、今はまだ無理なのである。という言い訳を胸に、日々を生きている。俺のやや暗い未来の話はさておき、両親揃って帰ってくるとは珍しい。両親は同じ会社で働いているが、部署は違う。だからか、大抵帰宅の時間はずれる。まあ珍しいと言っても数ヶ月振りくらいなので、そこまでではない。とりあえず今日はデザートを作ってみたと言うと、二人とも喜んでくれた。俺が作った晩飯が美味しいのはいつものことだが、果たしてデザートは気に入ってもらえるだろうか。我ながら久しぶりにしてはよくできている方だと思うので、大丈夫とは思うのだが。

 両親曰く、「美味しいが微妙」だとのこと。その言葉の意味するところがわからなくもないが、自分で食べてみると確かにそうだと思う味だった。とりあえず、夕飯を作ったなら残るはお風呂だけだ。有能な自宅警備員である俺は、食後いつでも好きなタイミングで入浴ように準備しておいたのである。風呂場の掃除、というか家の掃除は毎日きちんとやっているため、いつも清潔なのが俺の誇りだ。最後に入って掃除しようと思い自室のベッドで寝転がっていると、気づかぬうちに寝てしまっていたらしい。

お読みいただきありがとうございました。

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