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とある自宅警備員の日常  作者: 布滝
20/33

第20話 葛藤

すごく短いです。

 相川のことはひとまずスルーしておきたい。どうせこいつが不満そうなのは少女にした質問の答えをわかっていないせいだろう。しかし、俺には本当に理解できない。親にそこまで期待されたことがないというのもあるが、俺がこの子の親だとしてもこんなことはしない。まあ理解できなくとも想像はつく。おおかた我が子の唯一とも思える長所が伸ばされなくなるのが嫌だったのだろう。その原因が周囲にあるのなら同意できないこともないが、本人の意思によるものならばそれは親のエゴだろう。それにしても、説得したり言いくるめたりするのではなく、怒鳴り付けるとはさすがにやり過ぎではないだろうか。いくらなんでも、そこまでする必要があるだろうか。性格の問題と言われたらそこまでだが、どうかと思う。ただ、それにしても嫌なことを回避するために事故に遭うのも大概だと思う。この親にしてこの娘ありということなのだろうか。とにかく、葉山彩は追い詰められていると言って過言ではないはずだ。いくら走らないためとはいえ、事故に遭ったのに変わりはない。相当痛かったはずだし、遭った直後はまともに動くこともままらなかっただろう。今でこそ笑うこともできるだろうが、事故により受けた傷は想像に難くない。

 だが、俺にこの親子のこじれを解決する義務はない。そしておそらく本人達は必要のアカウントとしていないだろう。無責任かもしれないが、俺はこの話は聞くだけにしておきたい。もし俺が相川のように明るく前向きでコミュ力のある人間だったなら違っただろう。しかし俺は自宅警備員に相応しいコミュ力を備えている。簡単に言えば人見知りである。娘を事故に遭わせ、さらには育て方に文句をつけるとなれば、いくら相川でも無理ではないだろうか。

お読みいただきありがとうございました。

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