初仕事。「大阪男子と神戸女子」
2人の初仕事。どうなるどうなる???
「今現在逃亡中の1人は大阪府に住む高校生、
「内田裕也17歳。」
「内田裕也って!!ガチで本名かよっ?!!
ロックンロールだなっ!!おいっ!!」
馬鹿な返答をする魂子・・・。
「こいつは一応裁判の結果が出なくともほぼ
天国には行けないだろうな・・・。」
「なんでよ?」
「行いが悪いから・・・。」
「ダメな奴だな~?あたしを見習えよって話だな~?ハハン!!」
「・・・・・・・・・。(どの口が言うのか・・・)」
「さあて~と~。女の子でもナンパしにいこか~!!
遊ぶで遊ぶで~?????」
白装束を着たまんまの姿でルンルンと走り出す内田裕也とやら。
ドン!!と誰かにぶつかる・・・。
「誰やねんもう!気を付けて歩けや!!」
裕也が毒づくとそこには・・・。
黒髪のロングヘアーで一見おとなしそうに見えるカワイコちゃんが。
「これは・・・!!初回からついてるな!!俺は!!
なあなあ!!今暇なん?何してるん???俺と遊ばへん?」
「ちょ!触らんといてくださいっ!!大声あげますよ?!!」
「何やねんなもう!!冷たい事言うなや~?!な!どこから
来たん?俺の実家「枚方」の方やねんけどな?今は梅田まで
電車乗ってきたわ!!あはははは!!!」
「・・・・・。神戸ですけど・・・・・・。じゃ・・・。」
パシッと彼女の腕を掴む。
「神戸美人ってやつか?俺、大阪以外の関西人初めてやわ!!」
「関西人言わんといてください!神戸人です!!!」
「あー・・・。あれか・・・。所謂あれか・・・。
何でなん?神戸人気質って関西人呼ばわりされたら怒るん?」
少しムッとする裕也。
「そんなん言われたって大阪そんなに知らんし・・・。」
「大阪知らんしって!!お前は戸田恵梨香か!!!
まあ・・・見た目的には戸田恵梨香っぽいな・・・。うん。」
「そうですか~・・・?てっきり北川景子言われるか思いました。」
「いや、それはないわ!俺の見た感じは君は戸田恵梨香風味や!!
それに、藤原紀香でもないで?!なんとなく!!(笑)」
「面白い人ですねぇ~・・・。大阪来たんこれで2度目なんですけど
こんな面白い人、間近で見たんは初めてです。ぷふっ。」
「わろたら可愛いやん・・・。なあ?俺と少し遊ばへん?」
「それは嫌です!!何で見ず知らずの死に装束姿の大阪人と
付き合わなあかんのですか。この人変わっとうわもう・・・。」
「お!出た!これが噂の「神戸弁」やな?!「しとう」とか
「しとん」とかいう・・・・・・・・・・・。」
裕也はその神戸弁の柔らかめな響きと自らが言い出した
彼女の容姿、つまり戸田恵梨香オーラが出てる美少女に・・・。
すっかりメロメロになっていた・・・。
「君・・・。名前は・・・?年は?」
「大内 早苗です。16歳。高校1年ですよ。」
「早苗ちゃんか~・・・。可愛いなぁ~・・・。俺はなんとびっくり!
「内田裕也」言います!!本名っ!!!」
「本名?!ほんまに???スゴイ!!嘘やなくてですか?」
「どや!びっくりやろ?」
「なあ、早苗ちゃん・・・。これ聞きたかってんけどな?
俺らってお好み焼き食う時ご飯と一緒に食べるやん?神戸は・・・
どうなん?やっぱり食べる???」
「それが聞きたかったんですか?(笑)面白いこの人!!
うーん、まあ人にもよるやろけど私らは割と食べますよ?
関東の人は炭水化物と炭水化物!とか言ってびっくりするらしいですけど。
私らでも普通にたこ焼きでもおかずに食べますしね~?ははは~。(笑)」
「関東人って何で炭水化物嫌いなんやろな?俺ら大阪人やから、
大阪のおばちゃんはぶくぶく太っていくけど・・・。
君ら・・・てゆーか・・・。神戸の子って細いよな・・・。華奢いうか。」
掴んでいた早苗の腕は・・・やはり細くて華奢であった・・・。
「大阪の女の子も可愛い子おるやないですか?アイドルとか。」
「君はモデルとか女優さん系やな・・・。やっぱ違う気がする・・・。」
「またまた~。おだてるん上手いですねぇ~?やっぱり、大阪の子は
神戸の男子とはまた少し違いますねぇ・・・?」
「かっこいいやろ?!男らしいやろ?!!ふふん?」
「いや、それはないわ。神戸男子の方が清潔感あるし・・・。」
「なあ!?早苗ちゃん意外とキツイこと言うよな~?!可愛いのに~・・・。」
しょぼんとする裕也・・・。(だがまだ彼女の腕を掴んだまま話をしている)
「まあ・・・神戸の男子は大人しいし親切で礼儀正しい子多いし
爽やかなイケメン風の子が多いけど・・・多少冷たいところがあるから・・・。
こういう強引なタイプは・・・珍しいかもしれん・・・。でも・・・。
もうぼちぼち手ぇ・・・離してくれませんか?痛いし・・・。(笑)」
「あ!ごめんっ!!!」
パッと手を離す裕也。
その行動がいちいち面白かったのかくすくす笑う早苗。
「ほんまごめんな???痛かった???ごめん!!!」
「いやいや。大丈夫ですよ~?多少痛かったけども・・・。
でも、話が面白いから・・・つい、なんとなく言い出せんかった。私。」
「キツイけど・・・。雰囲気やっぱり柔らかいな・・・君・・・。」
「・・・ナンパですか?それ・・・?ふふっ(笑)。」
「最初から・・・ナンパです・・・。はい。」
ペースが乱される裕也と軽く翻弄する早苗の2人・・・。
その様子を天空から見ている魂子とルシオラ・・・。
「どうしよう・・・。あの2人・・・。いい雰囲気になってるから
近寄りがたくないっすか???るし・・・るし・・・え?」
「ルシオラだ!!上司の名前ぐらい覚えろ!!・・・。
・・・・・・・。困ったな・・・。あいつの魂・・・。
少しずつ・・・変化がみられる・・・。」
「どゆこと?るっしー。」
「ルシオラだっつの!!いや、魂が浄化されていってるんだ・・・。
このままだと地獄行きだったのが・・・天国行き確定コースかもしれん。」
「じゃあ。ハッピーじゃないすか?よござんすね?」
「・・・・・本当に・・・・・そう思うか・・・?」
「え・・・?」
ルシオラはしかめっ面で苦々しくこう続けた・・・。
「あいつの魂を回収するっていうことは・・・。
今は生きて歩いてても・・・いずれ・・・死ぬってことだぞ?」
ハッと気が付いた顔になる魂子・・・。
「それじゃあ・・・!!」
「そうだ・・・。」
「お好み焼きトークとか関西ノリの会話が出来なくなる!!」
ズコッとずっこけるルシオラ・・・。
「あ、今の吉本新喜劇みたいすね?あの世にもあるんすか?
私別に関西人じゃないからあんま知らないけどさ・・・。」
「吉本は置いといて・・・。つまり・・・。
アホのお前にも分かる様に説明するとだな・・・。」
「2人は死別してしまうってことっすよね・・・?」
「・・・・・・何だ・・・。ちゃんとわかってるじゃないか・・・。
つまり・・・。2人を引き離さなきゃならなくなるんだ・・・。」
複雑な顔で2人を見守る死神コンビ2人・・・。
「嫌な初仕事っすね~・・・。引き裂くんか・・・。」
魂子は嫌な顔をする・・・。
そんな事とはつゆ知らずとばかりに楽しそうに会話を続ける
大阪男子と神戸女子・・・。
次回に続くんやで?
関西人にしか書けないであろう!(笑)なノリの
両県の男女のカップルのお話ですが・・・。
続きは・・・。次回に続きます・・・。