シリアス展開突入!!その3
前回からの続きです。
「やる・・・。やってやる・・・。」
二階は繁みから飛び出して早苗を羽交い絞めにしそうになる。
ところが、偶然にも異変に気付いた早苗の友人「翔子」が
「危ない!!早苗!!変なんおる!!!」と叫びながら手に持っていた
バイオリンのケースで相手を殴りつけて倒した。
ど!!と倒れる二階。
「ちくしょう・・・。じゃま・・・するな。
おまえから・・・。やる!!!」
手に持っていた小さめのナイフを降りかざし、
「ぎええええええ!!」と奇声をあげながら2人に飛び掛かった!!
その瞬間。
裕也は引っ張られる様な妙な感覚に襲われた。
「がっ!!!さ・・・なえちゃ・・・!!?」
「うっちー?!!どうした!!」
「早苗ちゃん・・・が・・・危ないことになっとる!!」
青ざめた顔で必死に魂子の両肩を掴みながらたたみかける様にそう言う彼。
「インスピレーションてやつか!!ルシオラが頭抱えてたぐらい
だからどうしようもなく悪い事だったんだな!!なんか状況が飲めてきた!!
うっちー!!ついてきな!!」
「何処へ行くんや?!場所は!!」
「・・・・。勘!!あたし勘に頼ってみるよ!!」
「・・・勘・・・?」
魂子は目を伏せ、額の宝石に力を込めて念じてみた。
すると・・・!!
「視えた!!!東京のジャズホールだ!!!」
「ジャズホールて!!早苗ちゃんに関係あるんちゃうんか!!
早苗ちゃん、いつも部活で色んなとこ飛びあるいてるで!!
嫌な予感がする!!他には?!!」
「感心した。お前凄いな・・・。
天界石の使い方を教えてもないのにマスターしてるとは・・・。」
後ろからルシオラの静かながらも驚いている声がした。
続。
ルシオラが辿り着くまでの間に事のいきさつに辿り着いていた2人に
驚くま