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第10話 ライオット救出作戦(2)

 オレは部屋の中で保管している発掘品の棚を見つめる。

 それはまだ換金していないお宝を並べるための棚なんだが今はお宝がひとつぽつんと置かれているだけ。

 どこにも引き取り手のなかった怪しげな箱に入っているこのお宝…。


 確か鑑定に出したらニセモノだって言われて突き返されたいわくつきのシロモノだ。

 捨てるのも勿体ないからいつか物好きが現れたら売りつけようとずっと持っていた。

 こんな事態だ、せめて中を確認してみよう…何か使えるものならば…。


 パカ…


「う…うわあああ!」


 オレはその後しばらく気を失っていたらしい…。

 床に倒れたまま目が覚めたらそれから2時間が過ぎていた…。

 箱に入っていたであろうお宝は…姿を消していた。

 やはり特殊アイテムだったのだろうか?

 だがオレの身体に何の異変もない…。オレの身に何か起こったと言うのか…訳が分からない…。


 博士はオレにいつまでに助けに来いとは言わなかった。

 だがいつまでもこのまま放置している訳にはいかない。

 今頃オレを助けてくれたライオットが怖い目にあっているかも知れない。


(待っていろよ…必ず助けてやる!)


 オレは特殊アイテム以外の装備を整えて…泥棒の時に使う装備とか…意を決して家を出た。

 夜空には丸い月がオレを加護するように淡い光を放っていた。


 心の声に耳を澄ます…胸の鈴が反応する…。


 …むにゃむにゃ…ネコさん…


 あ、寝てる…(汗)。

 今はちょうど子供は寝る時間だからな…けど、ちょうど夢を見ていて助かった。

 夢を見ていなかったら前みたいに声を拾えずに途方に暮れていたところだ。

 さあ、あの子が夢を見ている間に辿り着かないと…。


 ライオットの声の元を辿るとそこはやはりあの古城だった。

 警察の捜査は済んだのか古城の周囲に人影は見られなかった。

 オレは古城を見上げる…最上階…あそこだ。

 夜がネコの本領発揮と言う事をあの博士に思い知らせてやるぜ。


 抜き足、差し足、忍び足…。

 いつも遺跡のトラップ回避で鍛えたこの技を見ろってんだ。

 いや、発見されたら厄介か…前言撤回。


 オレは慣れた手つきで最上階へと向かう。

 何故か恐ろしいほどに静かだ…まさか博士まで寝ているのか?

 オレは案外あっさりと最上階まで登り切った。


(ここまで罠ひとつないなんてあまりにも変だ…)


 俺は警戒しながら歩みを進める。

 そしてついにライオットが捕らえられているドアの前まで来た。

 ここまで来てやっぱり何も起こらない…しかも


 カチャ…


 ドアに鍵すらかかっていない…だと?

 俺は足音を立てずゆっくりと慎重に部屋に侵入した。

 元々ネコだから足音なんて立てようもないんだけど…。

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