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第9話 博士の野望(2)

「さあどうした?手も足も出ないか?」


「どうだかな?オレにもお前に見せていない手はいくらでもある…」


 博士はオレのこの安い挑発に眉ひとつ動かさず…仮面をつけているから表情は分からないけど…


「ふん!ならば何故あの時大人しく捕まった!その時点で君の力量は知れている!」


 博士のその指摘にオレは沈黙で答えるしかなかった。

 くそっ!こんな時にオレの頭は何でもっと回転しないだ!


「…オレに仲間がいないとでも?」


「ならばその自慢の仲間を呼ぶがいい…子供の命を無駄にしたいならな!」


「くっ!」


 交渉事は苦手だ…相手の方が一枚も二枚も上手なのは分かっている。

 だが相手が優位に立っていると思っているならまだつき崩せる可能性はあるのかも知れない…。

 少なくとも時間稼ぎ位なら…。


「どうしてこんな事をするんだ!」


「時間稼ぎか?…まぁいいだろう…全てはビジネスだよ!」


 良し!話に乗って来た!少しベタだがこの手に賭けよう!

 このままヤツの真意を問いただしてやる!


「いいか?この遺跡の特殊アイテムは遺跡周辺でしかも遺跡体質者にしか使えない!」


「…まさか!」


「そうだ…私の研究はその2つの枷を外す事だ!」


 遺跡系の研究をする研究者はみんな究極的にはその答えに辿り着く。

 だがその研究はあくまでも発掘品からの研究に留まっている。

 博士は遺跡体質そのものに焦点を絞っている…これはあまりに危険過ぎる!


「遺跡体質者を調べる事で様々な事が分かった…もう少しでこの研究は完成する!」


「子供達を利用してでもか!」


「研究するには若い子供が一番適切なのさ!特殊アテムが世界中で使えれば巨万の富が手に入る!」


 なるほど、捕らえられた子供達はみんな遺跡体質者と言う事か…。

 多分博士の背後には大きなスポンサーが付いている…。

 特殊アイテムを世界中で使いたい者たち…大体の想像はつく…。

 ベルファクトの悪事が大規模に追求されなかったのもそう言うカラクリか…。


「…この金の亡者が…っ!もしお前の目論見通りになったら世界はどうなると思う!」


「そんなものは私には関係ない…私は純粋に研究が高く評価されればそれでいいのさ…」


「その為には悪事にも手を染める…か…」


 オレは博士の良心を揺さぶってみた。

 多分効果はないんだろうけど…。


「このくらいの事は世界中のどこでも起こっている…君は世界がどれほど穢れているかを知らないようだ…」


 博士はオレの言葉を聞いても全く動じていない。

 それどころか笑って軽く流している…もはや良心の欠片も残ってはいないんだろうな…。


「今までにその下らない実験で何人の子供を…」


「尊い犠牲だ…その結果今の私がある」


「貴様ッ!」


 は、吐き気を催す…こんな悪は許してはおけない!

 くそっ!オレにもっと力があれば…こんな奴…。

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