第5話 開放された子供達(2)
頑丈そうな重いドアは…しかし簡単に開ける事が出来た。
「みんな!大丈夫か!」
ひぃ…ふぅ…みぃ…。
その薄暗い部屋の中に確かに8人の子供達がいた。
年齢も性別もバラバラで共通点は見た目からじゃ分からなかった。
「…ね、ネコ?」
え…あ、うん、まぁ当然の反応だよね(汗)。
「ネコがシャベッタァァァーッ!!」
「ちょ、声が大きい!」
捉えられていたとは言えやっぱり子供だ…俺を姿を見てすぐに騒ぎになる。
実際大人達でさえ受け入れてもらうのに時間がかかったからな…ある意味仕方ないけど。
「シーッ!黙って!助けてくれたんだよ…って、まだ言い切れないけど…」
「?」
どしたのかとオレは思ったがその疑問はすぐ解消された。
子供達の頭に変な帽子のようなものが被せられている。
「何だそれ?」
「何って?…ああ、頭のこれ?」
子供達の話によるとそれは最初に連れて来られた時に被せられたものらしい。
これを被った途端、悪党の言葉に逆らえなくなったと…。
だから悪党の許しでもない限り自力ではこの部屋を出る事も出来ない。
(なるほど、強力な暗示装置とも呼ぶべきシロモノか…)
オレはその装置?をじっくり見ていた。
もしこれが遺跡の出土品から作られたものならまだ手がある。
オレは隠した爪を出してタイミングを見計らった。
「ちょっとじっとしてろよ…」
「?」
オレは子供の一人に目をつけて飛びかかった。
その子供は少しびっくりして身をすくめたがそれ以上の動きはなかったので好都合だった。
「わっ!」
シャッ!
ぱっかーん!
カラーン!
「オレのこの爪は特殊アイテムで遺跡由来の物質を破壊出来るのさ」
このオレの特技に子供達は大喜び。
すぐに残りの子供達の帽子も破壊してやった。
ぱかぱかぱかぱかぱかぱっかーん!
「すごすごーい!」
「やった!」
「ありがとう!」
束縛から開放された子供達からの溢れんばかりの賞賛の声にオレは鼻が高くなった。
もっと!もっと言っていんだぜ?
子供達の喜びの声はしばらくこの拘束されていた部屋に響き渡った。
「ねぇ、この鈴可愛いね」
「もしかしてこれが心の声を聴くアイテム?」
「触らせて!触らせて!」
子供達に喜ばれていい気になっていたらいつの間にかオレ自身が子供達の玩具になっていた。
…ん?あれ?何だこれ?
ちょ、ちょい待て!オレはお前らの玩具じゃはにゃあああーーん!
だ、駄目だ…喉をくすぐられると…力が…力が抜ける…。




