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プロローグ

フェネリアの魔女、アルシェア・フェン・フェネリアは魔法のおいて、全能と呼ばれていた。

天才でも、鬼才でもない。

それらを越えた全能。

彼女の幼少を知る者は彼女のことを



『化け物』と言った。

___________________

「ーーーと言う理由から、魔法は精霊たちの力を借りる事で、初めて発動が可能となるのです。」


静かな教室に教師の声が響く。皆、教科書に向かい、熱心に教師の講義を聞いているが、中には午後の暖かな日に当たり、うつらうつらしている人も何人かいる。


アルシェア・フェン・フェネリアは近くから聞こえる微かな寝息を聞きながらため息をつく。別に寝ている人に呆れているわけではない。ただ、授業が詰まらないだけだ。



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