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「掟」  作者: 悠太
1/3

カレーパンやメロンパン

この作品は普通じゃない、と思います。

ストーリーの意味や何が言いたいのか分からない、と思うかもしれません。

しかしこの作品に出てくる文章や単語は誰にでも意味の分かるものばかりです、

なので是非、僕が伝えたいメッセージを読みとってください。


もしも全く意味が分からなかったら、僕に感想を書いてください、説明します。

賛否両論、いろんな感想を待ってます。


 対義なんだよ、カレーパンの対義はカラス。メロンパンの対義いつもと同じこの時間。カラスが巣に帰る少し前。また今日も同じ事。明日も多分同じ事。

 チリリン、チリリン鳴りだした、太郎はいつも4つ目で受話器を取る、今日もそれは同じ事。

 これは太郎自身の習慣? 決まり? どちらも違う、これは掟。


 「はいはい、今日も元気だよ」


 「そう、それならいいわ、ところで今日の昼は何を食べたの?」と尋ねたのは母である。


 「うん、今日はたこ焼きを食べた」


 「そう、それならいいわ。明日の朝は何を食べるのかしら?」

  

 「それは、明日になってみないと分からないよ」


 「そう?そんな事ないと思うけど、だって太郎は朝食を買いに朝から出駆けるの?」


 「それは無い、それは無いよ忘れてた。明日の朝食はカレーパンだよ」


 「そう、偶然だわ、母さんも明日の朝食がカレーパンなのよ」


 「そうか、母さんもカレーパンかぁ、偶然に似ているけどホントは偶然では無いんだよ」


 「そう?なぜかしら?母さんには偶然としか思えないわ」


 「だってね、カレーパンとかメロンパンってのは朝食のカラスなんだよ」


 「そう?よくわからないわ、でも今日の母さんの朝食はメロンパンだったわ、何か不思議だわ」


 「つまりもカラスって感じでね」


 「そう、じゃあ食パンは何なの?食パンもカラスでしょ?」


 「違うんだよ母さん。食パンはカラスではない。」


 「そう?なら食パンの対義は何なの?」


 「食パンは、たぶんカメレオンだと思う」


 「そう、なんでカメレオンなのかしら?」


 「だってね、食パンは特殊なんだ。カメレオンが特殊なのと同じようにね」


 「そう?食パンは母さんにとって特殊でもなければカメレオンでもないわ」


 「僕にとっては食パンは、特殊でカメレオンなんだ」


 「そう、残念だわ、母さんには理解できないわ」


 「それでいいんだ。理解できなくて当然だよ、それが普通なんだ。なんでも普通の人は食パンについて深く考えたりしないからね」


 「そうだわ。確かに母さんみたいな普通の人は、食パンについて深く考えないわ。でも太郎はどうなの?太郎は普通じゃないの?」


 「僕は普通じゃないんだ。だって平成の現在に太郎って名前はとても普通じゃないからね」


 「そう?でも変とは思はないわその名前」


 「もちろん、変じゃないよ。だって普通じゃないのと変は全く別だからね」


 



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