綺麗なヤツ
掲載日:2026/06/27
(短歌)
病んでいる
心の亀裂が枯れ枝の
ように慈愛を欲しがっている
指を切る
ギターの弦を弾くときの
泣き出しそうな無力さに滅
浦島の
ように未来にゆきたいな
きっと終わった世界の静寂
やさしさが
わかる触覚だけ欲しい
憎しみなんて胸に沈めて
たとえその
夜を愛しいあのひとが
忘れてみても僕は消えない
「いままでの
悲しいうたは嘘ですと
舌でも出そうあのひとみたいに」
エックスの
解を求めよそのむかし
求めたけれど意味は無かった
そのうたが
最期のうただというのなら
もっと綺麗なヤツを書きたい




