6.LOVEからの尋問
しばらく飛んでいると景色も雄大でキレイだし、風も気持ちいい。空気もキレイ。なんだかスッキリした。
そしたら、心配してくれたのかな?ソニーに乗ったアレックス様が迎えに来てくれた。
「フラン、もう少しで国境を越えてしまうぞ。ほら、帰るぞ」
国境を越えてしまうのはいけない。
ストレス解消のはずが、国際問題を引き起こすところだった。
「いーよ、もうバリケードとか作らないからさ」
「俺だって、意地があるからな。こうなったら結婚式の夜まで我慢してやる。ただし、結婚式の夜の事は知らないぞ」
これは……小出しにすれば問題なかったというやつでしょうか?後の祭りというやつですね。
仕方ない。まあいいっか。
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~第3者視点
カトリーナを追放したエドワード=ジムニードですが……。
頭がお花畑なのでしょう。平民の聖女と婚約をするわけですから。
それも、聖女に唆されてのことですし実に愚かです。
「エド!カトリーナと婚約破棄をしたそうじゃない?」
「はいっ!母上。聖女が顕現したうえに、カトリーナは聖女を貶めていたという証言まで。そのような下卑た行動をするような女性を王室に入れるわけにはいきません」
「はぁ。『聖女と婚約』まではいいのよ?カトリーナが聖女を貶めていた?誰からの証言?」
「リーナとあと、リーナと親しい方ですか?その方々から頂きました。複数の方から証言が得られるなど、常態化しているとしか思えません!」
「…貴方は本当に帝王学を学んだのですか?証言のみでの不確かな情報に左右されるなんて、王家の恥…。本当にカトリーナ嬢がそのような人物ならば、当然陛下の耳にも入っているでしょうね。しかし、入っていないのですよ。これが何を意味しているのか、もうお分かりでしょう?」
「―――リーナが私に嘘を言った。私はそれを信じてカトリーナと婚約破棄した挙句、カトリーナに辺境追放を言い渡した……」
「わかったなら、よろしい。その聖女という女性を陛下の前に召喚し、少々調べるわ」
しばらくすると、何を勘違いしているのか浮かれた様子の聖女が陛下の前に召喚された。
「平民の身でありながら、この度聖女の称号を賜りましたリーナと申します」
「うむ。さて、聖女というならば最近忙しいだろう?国中の瘴気を祓わねばならないからな」
「恐れながら、最近は国中が平和なようで聖女の役割も必要ではないようです」
「それでは聖女と王子を婚姻させる意義がないな。この政策について、貴族たちと議論せねばならないな」
リーナは考えた。聖女として仕事をしなければならないならば、今までのようにぬるま湯につかったような生活はできない。つまり、王子と離れることになる。
聖女が必要ではないと言ってしまうと、王子との婚姻がなくなる。
どちらにせよ、リーナにとっては不都合だ。
「ああ、視察に出ている間中瘴気にあてられた魔獣に襲われて大変な目に遭ったよ。国中が平和なのでは?」
「あ、私が言う国中とは王都の事です。ゴメンなさい。誤解させてしまいました。王都以外では瘴気があるのですね」
「聖女である君が祓うべきものではないのかな?」
「すみません。王都以外で生活をしたことがなく、気が付きませんでした」
打算的な聖女さんですね。いいの?