表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/10

5.バリケード設置


「っていうか、アレックス様。乙女の寝室に昨夜忍び込んだんですか?」

「婚約者同士ならいいだろう?」

「結婚式まではダメでしょう?」

「そういうものか?母上はそうは言ってないぞ。一刻も早く孫が見たいと」

 言いそう…。

「そういうものです‼」

 私は扉の前に家具を置くなどのバリケードを作った。

 辺境に生きる猛者であるアレックス様なら、突破しそうだけど。



 ドカ、ガシャーン、ゴド



「な、何事?」

 さすがに目が覚めた。

 突破できるとは思ったけど、本当に突破してくるとは思わなかった。

「なんだ?この家具。邪魔なんだけど」

 バリケードはそういう役目だから。

「えーと、一応のバリケードを設置していました。無駄でしたけど。わかっていましたよ。だって辺境で生き抜くほどの腕ですもの、こんなもの玩具でしょう?」

「そんなに俺の侵入を拒んでるのか?」

「昨夜に話したように、結婚式までダメでしょう?」

「そうか…」

 犬!犬耳と犬尻尾で落ち込んでるのがわかる!慰めたい気持ちとここで甘い顔を見せては後がコワイという気持ちの板挟み!

 チラチラとこっちを見るのもやめて~‼


 結局絆されてしまい、同衾だけ許しました。

「それはそれで俺にとっては拷問……」

 明日の朝、アナスタシア様にいじられるんだろうなぁ。


「若いわねぇ、あんなに激しい音を立てて…。いやーん。アーニャ恥ずかしい‼」

 私が恥ずかしい。

 ん?アーニャ?

「アーニャってなんですか?」

「私の名前よぉ。アナスタシアって長いでしょ?愛称がアーニャなのよ」

 なるほど、合理的。

「でもカトリーナちゃんはいいのよ、お義母さんって呼んで」

 この瞬間、アレックス様が紅茶を吹き出してしまった。いつも冷静なのに。

 他の事では冷静なのに、この程度で吹き出すあたり、アレックス様のツボがわからない。


「あのですね、昨夜は何もありませんでしたよ。お義母さんは残念でしょうが。あの音はですね」

「こいつが俺らの部屋の間の扉の所にバリケードを作ったみたいで、俺がそれを破壊する音だ」

 家具を数点ダメにしてしまった。高価だろうなぁ。

「もう!カトリーナちゃんってば、そんなことをしてダメじゃない!」

「ほら見ろ。母上は言ってるぞ」

「私は「結婚式の後」と言いました」

 通常はそうだけど、辺境は違うのかも。辺境はいつ出動するかわかんないからなぁ。


 私は「ごちそうさま」と言い、リンゴを持ってフランのところへと行くことにした。

「私の方がオカシイかなぁ?」

 ワイバーン相手に相談する私はオカシイと思う。それはそれ。

 フランは私を咥えて背中に乗せると飛びあがった。

 私とフランの初飛行。

「うじうじ考えている時はワイバーンと飛ぶのが一番って言いたいのかな?ルートとかフランに任せるよ!」

 フランは「きゅっ」と可愛く鳴いて応えてくれた。



うーん、辺境ルールもあるから難しいところだけど。婚前交渉OKなの?旦那(予定)側の両親は大歓迎みたいだけど、どうなんだろう?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
カトリーナは、前日に寝言を聞かれた事を踏まえて、寝所を繋ぐ扉にバリケード(家具)を設置したんだね。しかし、辺境に生きる猛者であるアレックスは難なく突破。妥協点として、添い寝することに。アレックスの親御…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ