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ショタ転生~魔族の将、子供の姿で自由に生きます~  作者: 灰銀朔太郎
第一章『そのままとは一体…。』
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第8話


「待たせてすまない皆の物。女王陛下、この度は私の願いで七星を招集して下さり真にありがとうございます」


そう言って青い髪をオールバックにした30代後半の男が入室し、女王に一礼した後、空いた椅子に座った。


「聞き取りが終わったようですね『神槍』?それでは聞かせて頂きましょうか、あの魔族の事を」


そう女王は言った。


ここは王城の一画、会議室。

大きな円卓には女王ミリア・クレアの他に7人の『超越者』達が居た。


かなりいい加減な分類ではあるが、下から順に駆け出しの初心者Dから始まり

C級、一般。B級、熟練。A級、到達者という階級の最高位に存在するのが人外、S級の超越者である。

凡人は人生を賭けその道に生涯を費やしたとしてもB止まりなので、天才でしか到達出来ないAを超えるS級とは正に人の枠を超え、単騎で最強種である竜を狩り、複数人集まれば魔王すら倒せると云われる化物である。


この7人こそが【七星(シチセイ)】と呼ばれるクレア王国最大戦力だった。



 ───────────────────────────────────



「ふむ、儂等が全員招集されるような事態なのか、それは。魔族の子供が山賊をして、たまたま貴族の娘を拾っただけでは?」


黒い短髪を逆立てた少年が言う。しかし瞳孔は竜を想起させる爬虫類のそれ。椅子からはだらんと竜の尾が垂れていた。


「いえ、ジルニ様。捕らえたアリオスの証言から明らかに並みの魔族の子供を凌駕する力を持っています」


「将来の魔王。芽、という事か?」

着流しを着た黒い長髪の男が問う。


「マサムネよ、それは未だわからぬ。問題は容姿だ。娘への聞き取りによると白髪、前へせり出した黒い角、紅い眼、竜の尾、そして名前は『ゼノ』と…」

神槍と呼ばれた青髪が答える。


「クレア伝説ですか。懐かしいですね。私も幼少の頃何度も読みました。騙りでは?」

薔薇の意匠の鎧と細剣を装備した女性が口を挟む。


「名前だけなら私も名を騙る偽物だと断じたのだがなローザよ、だが容姿は完全一致、強さも規格外、となると流石に無視は出来ない」

青髪がそう返す。


「しかしまだ子供なのでしょう?クレア伝説は400年以上昔。しかも登場する六魔将ゼノは魔族にしては若かったですがとっくに成人していたはずです」

白いローブを着た()()()()が反論する。


「キリシア様、方法は皆目見当もつきませんが、死後、400年の時を超えたものかと」


「では、ワシがその魔族の面倒をみるとしようかのぅ」

先ほどまで船を漕いでいた老人が目を閉じたまま立候補した。


「貴方はその魔族の身体と時渡りの方法を研究したいだけであろう、アズライルよ」

船を漕いでいた老人よりも更に一回り年上の、しかし丸太のように太い隻腕の大きな老人が言う。


「まさか、滅相もございません、()()()()

「俺はもう王ではない。国も無い」

「あぁ、そうでしたな。国はワシの背中の『魔神』が剣の魔王ごと滅ぼしたのでしたな、我が王よ」

「…その魔族の世話、この『剣聖』マグナス・オーロンが引き受ける」

国が滅びて半世紀、未だ『我が王』と頑なに呼び続ける『賢聖』アズライル・ブラエを無視して『剣聖』が周りを見回した。




「貴方ならその魔族が暴れてもどうとでも出来ますものね」

女王ミリア・クレアが賛同する。


「本当にクレア伝説のゼノ本人なら、魔王を裏切って人間側についたのでしょう?まだ今でも人間の味方やもしれませぬ」

『薔薇騎士』ローザ・ヴェルミリアも賛同する。


「報告では追い剥ぎを受けた商人に死亡者もいないようですしね」

先代女王、『拒絶』のキリシア・クレアも同意した。


「異論は無い」

着流しの男、一子相伝マサムネの名を継承する『絶刀』も賛同する。


「私も。娘への聞き取りをしてみた結果、根は善性かと」

青髪の男、シアの父であり『神槍』の称号を持つカエラム・グレイスも続いた。


「儂は故郷より遣わせられた観測者で調停者じゃからの。静観し見定めさせてもらう」

『拳聖』竜人ジルニ・ヴェルナスは特に異論はないらしい。



「ではマグナスよ、その魔族ゼノを頼みます。皆さま今日はお集まり頂きましてありがとうございました」


女王の挨拶を聞き各々が退室し始める。




そうして本人の預かり知らぬ所でゼノの飼い主が決定したのだった。




なんか大量に出て来たけど覚えなくていいです。追々物語には絡んで来るので。


七星内でも年齢や立場で暗黙の上下関係があり、同じ七星に向かって敬語を使ったりタメ口を使ったり。


薔薇騎士ローザ(20代後半S級七星ではあるが近衛兵、アリオスの部下)・絶刀マサムネ(20代後半ローザの幼馴染)<神槍カエラム(30代後半シアの父、伯爵)<賢聖アズライル(50年ほど前に70代で老化は止まっている、廃都オーロンの賢者)<剣聖マグナス(80代、隻腕、廃都オーロン最後の王)<拒絶キリシア(60代先代女王)<拳聖ジルニ(500歳越え、竜の楽園ドラコニアよりやって来た観測者、徒手でも最強)


強さ順は薔薇<神槍<絶刀<拒絶<剣聖<賢聖<拳聖


ちなみに前世の魔界最強剣士ゼノの強さは

S級1人<ゼノ=S級2人<魔王ジズ<S級3人

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