第21話
玄関の扉を開けると来訪者は美しい金髪の女性だった。
ていうか教団のローブを着ていない夕方前に別れたルキアがニコニコとしながら立っていた。
「こんな夜分遅くに失礼致します」
「ルキアじゃないか、何か火急の用でも思い出したのか?」
「今日からゼノ様の従者をさせて頂く事になりました!」
「はぁ…?」
とりあえず追い返すのも何なのでリビングに通して椅子を勧める。
マグナスとオレが横並びになりルキアの対面座った。
「んで、従者だって?一体何がどうなってそうなった?教団は?」
「本部に戻ってアウロラスが死んだ事を伝えた時は皆ざわめき不安がってはいました」
「だろうな」
「ですが私は新たな希望がある事を告げたのです」
嫌な予感がする。
「世界を混乱させる魔王を魔族で在りながら裏切り!」
「おい」
「勇者と共に戦った英雄が現代に蘇ったと!!」
「おい」
「アウロラスを失った不安は吹き飛び、皆の心に希望の光が差したのです!」
「おい」
「そして私は教団員達にこう言ったのです『彼の存在はそのものが希望、人族と魔族の懸け橋となるはずです、私はこれからゼノ様の従者となり仕える事に決めました。それこそがシェクルトの為になると信じています!』と」
「おい」
「ゼノ様にも聞いていただきかったです、ふふ、皆の喜びと希望に満ちた顔と歓声を」
「おい」
「という訳で末永くよろしくお願いいたしますゼノ様」
「勝手に祀りあげるんじゃねぇ」
「ゼノ様は何か特別な事をされる必要はありません。思いのままに生きてください、それだけで我らの光となるのです」
「なるかぁ?そんな事」
「なります!」
断言するルキアを胡乱な目で見る。
「いいじゃないか、フフ。どうせ男の2人暮らしだったのだ。これで華やぐぞ?それに私もお前も家事が得意という訳もないんだし」
ゼノが魔族の残党や魔物を倒し人を救う事になるのは想像に難くない、それをシェクルト教団は大々的に喧伝するつもりだろう。
「部屋はどーすんだよ?」
テーブルに肘をついて横目でマグナスを見る。
「うーむ、ルキア嬢。申し訳ないがゼノと同じ部屋でもいいだろうか?」
「はいっ!もちろんっ!是非っ!!」
「はぁぁぁ!!?」
「10歳くらいの子供が親や姉と寝る事になんの問題もないだろう?」
マグナスはこちらへ顔を向けウィンクしてみせた。
ジジイのウィンクとか初めて見た。
いやいやいや、ジジイ、お前酒場でオレが給仕の尻眺めてたの見てただろうが!
「ゼノ様は、お嫌ですか?」
オレの目をじっと見つめてくる。
うぐっ…。
「わーかった!わかった!勝手にしろ!どうせ決定権はマグナスにあるんだ!」
「わかっているじゃないか、フフフ」
もちろんマグナスにも思惑がある。
ゼノはルキアを無碍には出来まい。
人魔共存を掲げるルキアがゼノと一緒になれば、簡単に人を殺すゼノの楔となるやもしれん。
こうしてルキアが俺の従者となった。
ヒロインゲットだぜ!
ジジイと二人で1年も冒険する話なんて書けないよぉ!
自分はご都合主義が割と嫌いで『その場面では助からんでしょ』って場面では例えレギュラーキャラでも四肢欠損したり退場すべきだと思うタイプなのですが
ノリで書いてるのでルキアがどうなるかは自分でもわかりません!!
謎の呪文置いとくね!
https://novel18.syosetu.com/n6135kp/3
なあにこれ?作者わかんない!




