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ただいま。  作者: ダイナマイト・キッド
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お答えたいへん記

お答えたいへん記


ある日、Twitter(現X)のDMが来た。差出人はジャスト日本さんというライターさんで、プロレスに関する色んな記事や本を書いたりイベントをやったりしている人だ。

私とプロレス、というジャスト日本さんがやっている企画でインタビューをさせて欲しい、とのお申し出だった。


私は別にプロレスについてヒトサマに語るようなことは何もないし、おこがましいことこの上ないのだけれど、そう言うことも素直に相談した結果、それでも大丈夫だし、それでいいんですよ。と言ってくれたのでお答えすることにしました。

好きな選手、団体、名勝負、ファンになった切っ掛けから、モノカキアカウントとなる端緒に至るまで。

当初2時間ほどだった予定を大幅に超過して、色々とお話しました。


最近すっかり定着しやがった(直近で同じアプリを使った打ち合わせや会議が結構あった)ZOOMとかいう、自分のマズいツラを見ながらヒトサマどもの話を聞くというクソを食うぐらいの嫌なアプリで(発明した奴、ホントどうかしてる。自分の顔にそんな自信がある奴等なのか。だからサイセンタンでイノベーションしたがる意識の高い人間は嫌いだ。マスターベーションして寝ろ!!)話をせねばならず。

そうは言っても私は愛知でジャスト日本さんは関西にお住まい。会って話すことも難しい。ロフトプラスワンウエストさんや、紅鶴さんをお借りするほどのこともない。

ZOOM様におすがりするしかない。

下手に出てりゃ…今に見てろズームめ(そこまで言うか)。


まあそれはさておき。

ジャスト日本さんとなら少しぐらいマニアックなこと言っても大丈夫だし。

前から私の記事を読んでくださったり、イベントでお会いしたりもしている。その気楽さに随分と助けられる形で、今まであまり話さなかったことも引き出しから取り出したり思い出したりして、自分なりに一応は考えをまとめて臨みました。

が、まあ、何か言ってるうちにどんどん他の事を思い出してしまい、一人で勝手に盛り上がってしまっていたようにも思います。


というのも。

終わって、後日ジャスト日本さんが聞き起こした原稿を送って頂いたものをチェックすると、まあーーひどい。こんなにオレ(もう私なんて言ってられない)は話が下手だったのかと、恥ずかしいやら自分に腹が立つやらで。


正直こんな下手くそで自己満足で、そのくせ何か分かったような口ぶりでモノゴトを断定的に語る奴、オレ大嫌いなんだよな。プロレスの漫画とか記事とかってそういうのすげえ目につくし、よく知らない人からすりゃ自分もその十把一絡げの仲間入りかと思うとぞっとする。

俺こんな口の利き方してたかなあ…と自信が無くなってしまったのと憎らしいのと、何か言いたいことが全然伝わってないのとで、もう赤文字にするのももどかしいぐらいに直した。

自分の口調、文脈、てにおは、「○○が○○が」などの重複。親の仇どころか親より憎いそういう中指のササクレみたいな気持ち悪い文章もどきの何かを、なんとか素人がプロレスの話をしているようにしていく。すると上がって来た記事でクソみてえなミスや直し忘れ、直したせいでイビツになった部分のケアレスミスを見つけてまた凹み。


皆さんにしてみたらどうか知らないけど、私は根暗で小心者で根性足らずの落伍者なので、プロレスの話なんかする時は特に気が立っているし、アツさ!パワー!プロレスで元気をもらいました!!みたいなの大っ嫌いなんだよ。

だから、自分がそういう奴みたいな印象を与えそうな部分は全部まとめてまるっと切ったり削ったり書き直したりした。


そうやってどうにか返送すると次が来て、また殆ど同じ味のする文章になっている。おそらくこれが向こうの持ち味であり、こういう書き方見せ方をしたいのかも知れない。

他の人のを見てないし、ジャスト日本さんが出した本は別にそんな風になってなかったから、やっぱり私の話し方なのか。それともインタビューだから会話をしている感じでこうなったのか。

端的に言えばそれが極端に私の口に合わない味だったのと、二度も三度も送り返したあとでまだ同じ味で来るってことは単に元のを小分けにして送ってくれただけだったのか。


何しろ好き放題にいじらせてくれて、そのうえで直しをミスっているので情けないったらない。


文章を書くようになった切っ掛けなんて本当に些細なことの積み重なりで。

好きな女の子に面白いと言われたから。ただそれだけだった。

プロレスは偶然の成り行きで、特撮や鉄道、地図、旅行などの要素が後から集約してきっかけになった。

おお、2行で済んだぞ。

まあそういう部分に至るまでを、つらつらお話しました。そして懲りました。

私は話すより書く方がきっと合っている。話すのも好きだし、人前に出るのに抵抗は少ないほうだ。

でも自分の言いたいことは、自分で書いて載せないといけないと思ったし、ヒトサマの手癖で自分を語られるともうそれだけで拒絶反応が出ることも分かった。


ジャスト日本さんの言う通りだ。

「佐野さんはプロレスが好きだけど、それを他人と分かち合うことが少し苦手」

これに尽きる。ものすごーーく優しく書いてくれているけど、要するに自分の中でプロレスに対してまだケリがついてなくて、どうしたらいいのか。どう向き合うべきか。今だにわからないでいるのだ。だから無邪気にプロレスで盛り上がったりアツくなれる奴等が憎たらしいし癪に障る。

さすがインタビュアーでありライターの慧眼であります。


投稿サイトの規約によってはURLを載せることはおろか、宣伝じみた文言でもNGの場合があるので大っぴらには言えないけど、そういうわけでインタビューにお答えして自分の好きを話しています。ジャスト日本、とご検索いただければ見つかるかと思います。

お暇な方は是非どうぞ。


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