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ただいま。  作者: ダイナマイト・キッド
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#松山座 2023年8月公演 第4試合

#松山座 2023年8月公演


第4試合

男子六人タッグマッチ30分1本勝負

ぐらんハニワ選手、凡人パルプ選手、椎葉おうじ選手

VS

3Lグレ子選手、マホロバ選手、江利川 祐選手


時々、発掘されては試合をしている躍る泥人形・ぐらんハニワ選手。

何処の会場でも出るなり人気を集め、マイページに踊り続けている。が、戦い方そのものはパワフルで、走り込んでのラリアットやマルティネーテ、風車式背骨折り、打点が高くスピーディーなドロップキックも見せてくれる。このギャップも人気の秘訣かも知れない。


今回が初見だった凡人パルプ選手。名前の通りマスクの頭頂部から飛び出しているティッシュがトレードマークであり弱点だったらしく、試合中に引っこ抜かれてしまうとダウンしてしまった。この分かりやすさ、知らない人が急に見ても妙に納得しちゃうキャラクターの愛らしさと、しっかり鍛えられた肉体。華麗なソバットも見せてくれた。じっくり戦っているところを、もっと見たい選手でした。


椎葉おうじ選手は、以前に見たライジングHAYATO選手との激闘が忘れられないぐらい素晴らしかった。あれ以来、とても信頼しているし、また見たいと思っていた選手でした。

キレッキレの肉体にスピーディーな動き。何より面構えが素晴らしい…!

が、今回ばかりは、今までとは違ったピンチの予感に苛まれていた。


対する3Lグレ子選手。この人が、この中に入っている時点で、この人を見たことある人は、みんな「わかっていた」ハズである。そしてこの日が初めて見るという人でも、ひと目見た瞬間にグレ子選手の狙いは察しが付くというもの。このわかりやすさ。


マホロバ選手も初見でした。ずっしりとした巨体の持ち主で、そのうえ試合序盤に意表を突くリバース・ゴリー・スペシャルを繰り出す技巧派でもあった。しかもあれ、初めて使ったというから二度驚きでした。終盤で出てたら決まってたかもしれない……良いものを見せて頂きました。


そして江利川祐選手。

数々の困難を乗り越えてリングに立った不屈の男…怪我も年齢も、踏み越えた先に開けた未来で戦う姿にどれだけ私は励まされたことか。スカイデJr.先輩からの言伝も無事にお伝え出来ました。そして逆に、スカイデjr.をよろしく、とメッセージを頂きました。

先輩!私、よろしく頼まれました!

そんな微笑ましい、リングに立つ男たちだけのやり取りに少し触れさせてもらえて、おこがましくもちょっとうれしい私なのであった。


江利川選手のランニングネックブリーカードロップが好きで、あれが出ると嬉しい。

小柄ながらも体重が乗っていて、フワっと浮きあがるように仕掛けるところが特に。

いいタイミングで出るんだけど、大人数の試合だと中々決まらないのが残念だ。


バタバタっと「悪ふざけ」から始まった試合は、混沌のままに終了。

本当にずっと見入ったり笑ったりしていたら、あっという間に終わってしまった。残った写真を見てみると、技を仕掛けたり喰らったりしている場面もだが、お客さんも選手もみんなとてもイイ顔をしていて。

椎葉選手がグレ子選手をフォールに行くべきか否か葛藤したり、ハニワ選手とマホロバ選手のぶつかり合いを見て驚いたり、パルプ選手がティッシュを飛ばされたところを見て驚いたり笑ったり。


プロレスリングという文化を用いて表現された、言葉にしきれない幸せな数分間だった。

そして最後には極上のオマケまで。

躍る泥人形のポテンシャルにもだけど、椎葉選手のキレッキレさ加減には驚くやら爆笑するやら。いい顔していました。

あれがDVDには収録されないというのが、ライブの醍醐味だなあ。




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