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おじさん募集中  作者: しいな ここみ
第一章:デキるおじさん
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デキるおじさん Part3

「マミ!」


 くしゃくしゃ頭の小さな女の子。

 玄関をはなさんが開けるなり、奥の部屋から飛んで来た。


「はなさんの娘さんですか。すごい。飛べるんですね」


「娘は飛べます」

 はなさんはうなずいた。


「おかえり、マミ!」と元気に飛び、ロケットみたいに外の空を周遊すると、すとんと玄関にまた着地する。


「お名前は?」


「甘露寺蜜璃です」


 なかなかの嘘つきだ。

 しかも難しい漢字を知っている。


「おじさんは?」


 名前を聞かれ、私は答えた。

「私はおじさんだ」


「それはわかってるよ。名前は?」


「デキるおじさんだ」


「嘘つきね」と、はなさんが笑った。


 みつりちゃんは5歳で、幼稚園に通っていた。毎日ロケットみたいに飛んで通っているのだという。やはりはなさんが育てた子は一味違う。

 旦那とは子供が産まれる前に別れ、結婚していないので離婚もしていないのだそうだった。



 年中出しっぱなしらしいコタツに緑茶が出された。緑茶飲料ではなく、本物の緑茶だった。

 私がそれを手に取り、ずずと啜ると、体が痺れた。


「毒でも盛ったんですか?」


 私が聞くと、はなさんはにっこりと、

「肉体改造の薬ですよ。あなたは今日からスーパー戦隊のヒーローになるんです」


「わたしの仲間ができるの、マミ?」

 みつりちゃんが嬉しそうに、

「空飛べる? 壁壊せる? 色は何?」


「さあ?」

 はなさんは首を傾げてにっこり、

「すべてはこのおじさん次第よ。何レンジャーになるかも今はまだわからない」


「なるほど」

 私は苦しみながら言った。

「私の頑張り次第というわけですね? はなさんのために頑張ります」


「わたしのために?」

 はなさんはにっこり、また首を傾げた。

「どういう意味かしら?」


「そのですね」

 私は苦しみながら顔を赤らめた。

「そのですね」



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― 新着の感想 ―
[一言] しいな ここみ様 「難しい漢字を知っている」 難しい漢字ではなくて 有名漫画の登場人物名がすきってことなのかな 第2部分にはメリーベルがでてきましたし? 続きが楽しみです<(_ _…
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