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迷宮から始まる物語  作者: 苔
3/4

最強の始まり

3話目になります。良かったら読んでみてください

彼女はガタガタと震えが止まらない様子で耳を塞いで座り込んでいた。

ここまでの彼女の行動からすると何者かが来るまではずっとそのままであろうか。

この世の絶望を全て味わったような顔をたまにあげては周りに何かいるか確認するようにキョロキョロと周りをみては、下を向く。目の下にはクマが出てどんよりとした目をしていた。


しばらくすると一瞬驚いた顔をして、

手を前にだしては戻して繰り返している。

必死にボードを出してそれに驚き、また出しては驚いている。


流石に数回行ったからか、驚きはしなくなりボードを読み始めた。


氏名:アリス・カロライナ

階級:HI

レベル:1

眷族元:サディナ

眷属器:聖杯


ステータス:

体力→lv1

知力→lv5

筋力→lv1

持久力→lv1

思考力→lv3

信仰力→lv1

運→lv1

恐怖→lv3

使役→lv2


スキル:

恐怖の力

サディナの加護


アリスはまたボードを満遍なくみた上で戻し、ゆっくりと立ち上がりとぼとぼと歩き始めた。


分かれ道のない道を15分ほどまっすぐ歩き、薄暗い迷宮の先から運悪くも人間サイズ程ある蝙蝠が3体現れた。

アリスはそれをみて顔が強張り、体が震えている。蝙蝠はニタニタとした顔でアリスを眺め、気持ちの悪い声で鳴いている。


震える両手で両端に6対の爪で固定されている金属製の杯がつく柄の部分をもち、胸の前に持ってきて、震える声で目の前に浮かぶ文字唱え始めた。


「破壊の代弁者ラケスよ、眷属の我が繰り返される死への恐怖を依代に聖杯の力を持ってかの者達を滅せよ。」


唱えている途中から、空気が震えアリスの頭上から丸いゲートが現れ、詠唱が終わるとゲートの中から形容しがたい悍ましい容姿の者ラケスが出てきた。


ラケスはアリスに手をかざし、アリスの体から黒い煙のようなものがたち、ラケスの手に消えていった。


「代償は頂いた。あとは任せな。特大を見せてやるよ。」


徐に振り向く。

右手を上げ、蝙蝠達の方へ手を向ける。

そして、一言


「恐怖を贄に、爆殺せよ。ドレッドサクリファイスノヴァ」


手から勢いよく放たれる深く濃い黒い球体。


蝙蝠達は動く事も逃げる事も出来ず、目の前で球体は爆発して収縮し彼らを飲み込み消えていった。


ケタケタとラケスは笑い、また用があれば呼べと一言告げて消えていった。


【経験値が300入りました。

レベルアップ!

レベルアップ!

レベルアップボーナス2能力を2つあげられます。

スキル ラケス召喚をてにしました。】


何が起きたか、正直彼女には分かっていないかもしれない。

目の前に浮かび上がる文字を読んだら化物が化物を蹂躙し消えていったのだから。

しかしながらこれで経験値は入ったわけですぐに死ぬことはなくなっただろうと安堵する。


そして

彼女はまた1人で暗い迷宮を進むのであった。


この時にアリスから眷属器を取り上げていれば、後にアリスを取り巻く運命に悲惨な事は起きなかったのかもしれない。



氏名:アリス・カロライナ

階級:HI

レベル:3

眷族元:サディナ

眷属器:聖杯


ステータスアップボーナス残り2


ステータス:

体力→lv1

知力→lv5

筋力→lv1

持久力→lv1

思考力→lv3

信仰力→lv1

運→lv1

恐怖→lv3

使役→lv2


スキル:

恐怖の力

サディナの寵愛

ラケス召喚



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