表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
迷宮から始まる物語  作者: 苔
2/4

始まり

第2話となります。

ゆっくりですが楽しめる話にしていきたいと思っています。

「首尾はどうか」


「ただいまかの者が43階層に到着致しました。その他は未だ30階層には進んでおりません。」


「左様か。よい。確認する。」


表情の見えない者からの報告に、そう返事をし俯いた。


「何か方法は無いか。」


迷宮内を映し出す水晶に反射する悲しげな表情は何処と無く絶望と淡い期待を感じさせた。時間まであとどれくらいか。このままでいいのかと思いを馳せながら迷宮にいる者たちを見続けている。


「アレウス様」


重厚な扉を開け、一人の女性が心配そうに声をかけた。

彼は大丈夫。心配ないと言わんばかりに首を縦に振り部屋を女性と共に後にした。


__________________


円形状に広がる空間に足を踏み入れるとそこには一人の女性がこちらを向いていた。

ただ素通りするだけのこの空間がかつてないほど異常な程澄んでいて、別世界にきたような気さえもしてきた。

不思議な感覚を覚えつつ女性の方へと足を伸ばす。


「あの...ここで何を?新しく迷宮に入られた方でしょうか?」


女性がゆっくりと首を振り答える。


「いいえ。我は6第始祖が1人レア。

意志を、あなたの強く真っ直ぐなその意志で。運命を切り開くのです。」


「え...??どういう」


脳に直接響いて聞こえる程の澄んだ言葉に共に眩い光が身体を包み込んだ。


やっと目を開けられるようになった時には女性の姿はなく、円形状の空間の雰囲気もいつもと変わらない状態へと戻っていった。


「今のは一体何だったんだ。特に何か変わった様子も無いと思うけど、、、

意志で運命を切り開くって何のことだ」


1人今この状況を飲み込もうと自然に独り言を喋っていた。


「ん。なんだ」


急に視界に白いボードのようなものが現れ、文字が書き出されている


【手をかざし、意志を示せ。】


「ほんとなんだよこれ。意志を示すって何だ」


とりあえず書かれている通りに手をかざした途端ーーー。


【確認完了】

ステータスを表示します


氏名:カイル・グランベルト

階級:HI

レベル:1

眷族元:レア


ステータス:

体力→lv2

知力→lv3

筋力→lv1

持久力→lv2

瞬発力→lv4

運→lv5

意志→lv1


スキル:

意志の力

レアの加護


「はぁ!?なんだこれ!ステータス?!スキル!?六第始祖レア!?まるでRPGじゃないか!?」


滝壺に落ちる猛々しい水流のように頭の中には疑問や不安、期待。様々な感情が現れ続ける。ただ、ただ僕はこの激流の中の期待が高まり続ける事は止まなかった。


白いボードはいつのまにか文字が切り替わっていた。


【新たな眷族よ。意志を示せ。己を逞しく、勇しく成長させよ。いずれ合間見えるその時まで。】


白いボードはそこで消えた。消えたというのが正解なのかわからないが頭の中にボードの出し方だけはインスールされたように理解できた。確認のため、白いボートを出したり戻りたりしてみた。ボードに関してはこれでいつでも出すことができる。



気持ちの問題かステータスの発現による問題かはわからないが、妙に身体が軽く滑らかに身体が動いく。少しばかりか視界もクリアになったきがする。


一旦また進んでみるかぁ。と、今の今まで妙な事があったせいか気持ちが高まり少しだけ歩く速度があがった。


軽快に迷宮内で次のフロアの探索していると先の方で剣戟が微かに聴こえてきた。

本来はこの時点で違う道を進んでモンスターや人間同士のトラブルといった脅威から離れていくはずなのに、先の出来事の事もあり自らその脅威の方へと走り出した。

カイルくんはこっからどーなるんでしょう。

楽しみですね。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ