259話 幼馴染二人 ※コミックス3巻が今日発売!
追放された万能魔法剣士は、皇女殿下の師匠となる@ COMIC 第3巻
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今回も皇女様が可愛い&幼馴染聖女ソフィアが大活躍。ぜひ買ってね!
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「リディアお嬢様と俺が結婚だなんて、それは無理ですよ」
「どうして? ソロンはわたしのことが嫌い?」
「き、嫌いなわけがありません。お嬢様は俺の大事な主人ですから」
「ふふっ、なら好き?」
いたずらっぽくリディアは茶色の瞳を輝かせた。
そう問われると、俺は困ってしまう。異性として魅力的な女性だとは思うが、「好き」というのは別の話だ。
ここでそう応えれば、「じゃあ結婚できるよね?」と言われそうだ。
俺の返事を待たずに、リディアは言う。
「つまりね、わたしはあなたのことが好き」
「そ、それはとても光栄なことで……その……」
「あはは。顔真っ赤。女の子に告白されるのは初めて?」
「そういうリディアお嬢様こそ、顔が赤いじゃないですか!」
「わたしはいいの。だって、ずっとソロンのことが好きだったんだもん。告白するのに
緊張して当然でしょ?」
いじらしくリディアが言う。とても可愛らしいが、クラリスがジト目で俺を睨んでいた。
俺は咳払いをする。
「ですが、リディアお嬢様と俺とでは身分が違います。俺がリディアお嬢様と結婚して公爵様だなんて……とてもとても」
「そんなことないよ? ソロンは平民だけどうちの公爵家に代々仕えてきている家の出身だから家柄は良いし。聖ソフィア騎士団の元副団長で、皇女殿下の家庭教師なんだから、わたしが宮廷に頼めば爵位の一つぐらい手に入るはず」
その上で俺を婿養子にする。そういう計画らしい。
普通に考えれば、あまりにも美味しい話だ。公爵という立場、公爵家の財産、そして、こんなに美人の妻が手に入る。
多くの男が飛びつくだろう。
だが――なにか裏はないか。
一瞬、俺は考える。
けれど、目の前のリディアの表情は恋する乙女そのもので、それ以外のなにかがあるようには見えない。
だいたい、リディアが信頼できる人物で、俺のことをいつも大事に思ってくれていることは、俺が一番よく知っていた。
ただ、誰かが裏で糸を引いている可能性はある。リディア本人に悪意はなくても、たとえば俺の存在が目障りなクレオンが、俺を故郷のタルーサに帰そうとしているのかもしれない。
「すぐに返事はくれなくてもいいの。でも、わたしはもう十分待ったから」
「それって……」
「あの日、ソロンが公爵家を出ていった日のずっと前から、わたしはソロンのことが好きだったんだもん。すべての条件は整ったんだから。とりあえず、わたしと一緒にタルーサに帰ってくれて、そこでじっくり考えるのもいいよ」
もし騎士団を追放された直後だったら、俺はリディアの申し出を受けていたかもしれない。
それはとても魅力的な提案だった。
けれど、今の俺にはこの屋敷という居場所があり、教え導くべき相手フィリアがいる。
それに――。
「け、結婚して故郷に帰るなんて、そんなのダメなんだからっ!」
突然、扉が開いて金髪碧眼の美少女が乱入してくる。
息を切らして、現れたのは聖女ソフィアだった。
面白い、続きが気になる、ヒロインが可愛い!と思っていただけましたら
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