コミック②巻発売記念SS
「ねえ、ソロン? マッサージして」
「ま、マッサージですか?」
「駄目?」
フィリアにねだられて、俺は困惑する。
同じ部屋に寝起きしているのはまだしも、皇女のフィリアの肌に触れるなんて問題な気がする。
俺がそう言うと、横にいた幼馴染のソフィアも顔を赤くしてこくこくとうなずく。ちなみにクラリスはお仕事で席を外している。
「ふぃ、フィリア殿下にソロンくんがマッサージするなんてハレンチなのは、絶対に駄目です!」
「なら、ソフィアさんもしてもらうならどう? ソフィアさんもソロンくんにマッサージしてほしくない?
」
「それはしてもらいたいですけど……」
言ってから、ソフィアははっとした顔をする。年上なのにフィリアにあっさり誘導されている……。
ソフィアは顔を赤くしてうろたえた後、意を決したようにベッドにうつぶせに寝そべった。
白い聖女の修道服からちらりと白い太ももが見え、俺は動揺する。金色の流れるような髪も乱れている。
「そ、ソフィア……?」
「どうせわたしが止めてもフィリア殿下にマッサージするだろうから、なら先にわたしにしてほしいな……」
「え、えっと……」
「してくれないと許さない!」
俺は仕方なくベッドの上に上り、ソフィアの背中に手を置く。
ソフィアは「あっ……」と小さく声を上げる。
「そ、ソロンくんの手……大きい……」
「そうかな」
「そうだよ……あっ」
俺が少し手に力を入れると、ソフィアはリラックスしたように俺に身を任せる。
「気持ちいい……」
ソフィアが甘えるような声でつぶやき、俺はどきりとする。
ちらりとフィリアを見ると、フィリアは頬を膨らませて、青い瞳で俺たちを睨んでいた。
「ハレンチなのはソフィアさんじゃないかな……」
「は、ハレンチなんかじゃないです! そ、ソロンくんは幼馴染で……やましい気持ちなんてありませんから! ひゃっ」
俺の手がソフィアの足に伸びると、ソフィアはくすぐったそうに身をよじった。フィリアは肩をすくめ、「次はわたしの番なんだからね……」とつぶやいていた。
コミック②巻発売です! フィリアやソフィアたちが動く! 可愛い! のでぜひ買ってください。
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タイトル:清楚完璧な美人のエリート警察官僚上司が、家では俺を大好きな甘デレ幼馴染だった
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