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追放された万能魔法剣士は、皇女殿下の師匠となる  作者: 軽井広@北欧美少女ノベル5巻が8/25から発売!
第七章

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186話 テストのご褒美は……キス?

☆まえがき☆

だいぶ久しぶりに登場する人物がいます。


なお、書籍版の予約がはじまっています! 下記URLに書籍情報があります。


https://syosetu.com/syuppan/view/bookid/4191/


ポイント評価等での応援もぜひお願いします!


 俺がテーブルの上に置いた灯油ランプを、フィリアは操作していた。

 

「ええと、中の機械を締めて……それで、灯油を油壷の七割まで入れて……」


 フィリアがつぶやきながら、灯油ランプの点火の準備を進めていき、そしてマッチをこすって火をつけた。

 教えたとおりの手順だ。


 灯油ランプが、ゆらゆらと暖かい色の明かりを灯す。


「できた!」


「屋敷で使うような燭台と比べて、手順が面倒ですが、一度明かりをつければ七時間は連続して使えますよ」


 俺の言葉に、フィリアはこくりとうなずく。


「それに……この明かり、なんだか綺麗だね」


「灯油ランプは安心感のある色の光になるんですよ。魔法で作った炎ではないから、かもしれませんね」


「そうかもね」


 くすっとフィリアは笑い、ランプの明かりを見つめた。

 フィリアの白い頬がランプに照らされる。


「あとは地図の読み方を覚える必要がありますね。遺跡の地形図は、特殊な記号が多いですから。ただ、覚えてしまえば、ひと目でどんな脅威があって、どう攻略を進めればいいかわかるようになります」


 俺はテーブルの上に、ネクロポリスの地図を広げた。

 前回の攻略作戦で得られた情報を加味したものだ。

 この種の地図は、帝国軍の遺跡調査部第一課が定期的に作成している。


 そして、各地の街で販売され、冒険者たちが攻略に役立てるのだ。


「これが一方通行、つまり一度進むと戻れなくなる通路の記号です。あとは隠し扉の記号は三角に斜線が加えられています」

 

 俺の説明に、フィリアはうんうんとうなずいている。

 とはいえ、記号はたくさんあるし、地図の読み方はすぐに覚えられるものではない。


 俺は一通り説明した後、フィリアに記号の対応表を渡し、微笑んだ。


「というわけで、これを覚えてください。明後日、テストします」


「て、テスト!?」


「はい。全部で二十問です」


「た、大変そう……」


「嫌ですか?」


「ううん。勉強しているって感じがして……ソロンの弟子なんだって感じがしていいかも。でも、合格したらご褒美がほしいな」


「ご褒美、ですか」


「たとえば、キスしてくれるとか」


「……しませんよ?」


「ほっぺたでも?」


「……まあ、満点をとったら、いいですよ」


「やった!」


 フィリアが嬉しそうに微笑む。

 頬にキスなら、一度やったことがあるからまあ問題ない……と思う。

 我ながら、甘すぎるかもしれない。

 ただ、そう簡単には満点はとれないはずだ。


「他にもフィリア様には覚えていただきたいことがあるんです。たとえば、遺跡に持っていく食料品の扱い方とかですね」


「うん! なんでも覚えるよ。ソロンと一緒に遺跡に行くためだもの!」


 フィリアは嬉しそうに微笑んだ。

 そのとき書斎の扉をノックする音がした。

 

 誰だろう?

 メイドのクラリスだろうか?


「どうぞ」


 俺の言葉に続いて、扉を開けたのは意外な人物だった。


「ソロン……アルテに会わせてくれる?」


 扉に立ち、薄手のワンピースを着ていたのは、騎士団元幹部にして、今はうちの屋敷の住人のライレンレミリアだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] これは……以前に物理的に箱入り令嬢にされた仕返し?
2020/08/25 07:59 退会済み
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