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天の川がつなぐ約束  作者: 黒木香乃
4/9

記憶

暖かい目で見てください。



久しぶりに夢を見たな、と思った。



目が覚めて時計を見てみると午前5時二度寝する気にもなれず私はベッドから抜け出した。朝のひんやりした空気が頬をかする。カーテンを開けて、朝の光を浴びる。ふと目に入るのは昨日の日記。夢と似たような年頃だったなと思いだし、開いてみる。




○がつ○にち


きょうは、ままとぱぱとりょこうにきています。おうちとちがってとてもあたたかいです。のんびりしていたらままとはぐれてしまいました。おそらはくらくなってきていて、こわかったです。でも、おとこのこにあいました。しろくてふわふわしているワンちゃんをかっているこです。あしたもあうやくそくをしました。なかよしになりたいなぁ。




○がつ△にち


まあ、おとこのことあえました。おとこのこのことをたあくんとよぶことにしました。たあくんはたくさんのことをしっていてせんせいみたいです。あと、しろもさわらせてくれました。ふわふわしてきもちよかったです。もっとたくさんあそびたいなぁ。




○がつ☆にち


きょうは、おほしさまのはなしをしました。いちねんにいっかいしかあえないのはかわいそうだとおもいました。ほしのおうじさまとおひめさまはかなしくないのかなぁ。さらはだいすきなぱぱやまま、たあくん、みなみちゃんとあえないのはいやだなぁ。




○がつ▽にち


たあくんがとおくにいっちゃう。もうあえなくなるかもって。たあくんはさらとはなればなれになってもかなしくないのかなぁ。でも、たあくんがおおきくなったさらとたあくんにおてがみをかこうといいました。ふしぎにおもったけど、おもしろそうだからかこうとおもいます。





○がつ◻にち


きょうは、たあくんとあえるさいごのひです。さらはないてしまいました。そしたら、たあくんがおはなのかんむりをつくってくれました。おてがみはたあくんがもってきたはこにいれおおきなきのしたにうめました。たあくんとやくそくしました。

このほしがみえるおかでまたあおうね。って。たあくんとなきながらさよならしてしまいました。さいごはにっこりしたかったなぁ。




私ははっとした。たあくんという男の子と約束したのだと思い出した。フルネームは分からないけれど。修学旅行の行き先は天使が微笑んだかのように沖縄、約束の場所だ。

考えても仕方がないと思って、私はリビングに移動した。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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