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第三十七話

 ステラは自己紹介を済ませると、コーデリアさんの爛々とした目から逃れるように、そそくさとまたも僕の後ろへと隠れるように引っ込んでしまった。


 コーデリアさん、中途半端に伸ばしている手を中空に彷徨わせたまま、切なそうな顔で僕を見上げられても、こればっかりは僕にもどうしようもないです。


 そんな風に苦笑を返すと、コーデリアさんは再びがっくりと項垂れてしまう。


 僕らがそんな無言のやり取りをしていると、受付カウンターの方から、紙を広げるようなバサッという音が聞こえて来たので、そちらに視線を向けてみると、アンナさんが縦横二メートルくらいの特大の羊皮紙をカウンターの上に広げていた。


「コーデリアさん、その様子じゃ少し時間を置いたほうがいいですよ? ステラちゃんも街に下りてきたばっかりで、まだ戸惑ってるみたいですし。それよりもハルトさん、大赤鬼(レッドオーガ)を発見した場所を出来るだけ詳しく教えてください」


 鋭い目付きのアンナさんに若干気圧されながら受付カウンターに近付いて、その特大の羊皮紙を覗き込んでみると、それはルセドニの街を中心とした、この近辺の地形が大雑把に描かれた簡易的な地図であった。


 ふむ、レッドオーガを発見した場所、か。それを正直に教えていいものか?


 アンナさんが気に掛けているのは、恐らく低、中位冒険者クラスでは太刀打ち出来ないであろう高位魔物が他にも存在しているのかどうか、存在していた場合、それが森の生態系にどのような影響を及ぼすのか、といったことだろう。


 まあ、アンナさんたちギルド職員(スタッフ)の立場からしてみれば、レッドオーガみたいなのが他にも複数居たとすれば、あの辺りを狩場にしている低、中位冒険者たちへ注意喚起をする必要があるだろうし、場合によっては調査隊を派遣しなくてはならなくなるので、その情報は街の防衛を考えるにあたっても必要な情報であることは間違いない。


 しかし、近寄らないように注意喚起してもらうことは僕としても喜ばしいことなのだが、調査隊を派遣ということになると、あまり詳しい位置を教えるのも躊躇われてしまう。


 僕は【気配察知】スキルで確認しており、レッドオーガ以外にあの場所に街を脅かすような危険で強大な気配は無い、ということを知っているが、当然アンナさんたちはそんなことは知らない。


 ギルドの一員としては報告しなくてはならないのだが、あの場所のことを考えると……うーん、悩ましいところだ。


 仕方無い、ここはビックスさんの時と同じようにちょこっとだけ(ぼか)して伝えることにしようか。


「いやあ、すみません。方角については何となくわかるんですけど、距離については、そこまではっきりとしたことは判らなくて、ですね。多分このあたりかと思うんですけど……」


 そう言いながら僕は、視線を落としていた地図、そこに描かれた西の森の南々西の部分に少し大きめの円を描くようにつつつーっと指を滑らせた。


 本当のことを言えば、《ミニマップ》と《ワールドマップ》を組み合わせれば、ピンポイントでその場所は判るし、《レジストレーション》で座標登録もしてあるので、行こうと思えば【空間魔術】の《ゲートポータル》を使えば、一瞬で移動することも出来る。


 けど、これについては今言う必要は無いだろう。


 特に【空間魔術】なんてのを持ってると知られた日にゃ、厄介事がダース単位で舞い込んでくる未来が容易に予想出来るしね。


「西の森の南西、いえ南々西ってとこですか。距離的には街からそれほど距離があるわけでもなく……しかし、そうすると随分と灰の森から近いわね」


 僕が指し示した部分を真剣な目で見ながら小さい声で独り言のように何やら呟いているアンナさんを眺めていると、不意にカウンターに頬杖をついて地図を眺めていたらしいトリフィラさんが横合いから何気ない感じで視線を寄越した。


「ところで坊や、その使い魔ちゃんが倒したっていう大赤鬼(レッドオーガ)の素材はどうしたの?」


「ああ、それはですね……」


「はっ!? そうよ、大赤鬼(レッドオーガ)の素材といえば、このルセドニの街でも滅多に手に入らない貴重な高位魔物の素材! 牙に皮に骨、臓物だって薬の素材になる。お肉は筋張ってて硬いし臭いしで食べられたもんじゃないけど、それ以外は何一つとして無駄に出来ないわ!!」


 僕がトリフィラさんに答えようとしたところで、地図に視線を落としていたアンナさんが勢いよく顔を上げたかと思ったら、矢継ぎ早にそんなことを言い出した。


 お、おぉぅ。アンナさんの興奮度合いが半端ねぇっす。


 その剣幕に引き攣った笑いを浮かべていると、ぐりんとアンナさんがこちらに顔を向けてくる。


 その目には『真剣』と書いて『マジ』と読むような、まっすぐな眼光が宿っていた。


 若干瞳の奥に『(ゴルド)』が隠れ潜んでる気がしないでもないけど、純粋に珍しい素材の心配をしているのだろう、うん。


「ハルトさん、大赤鬼(レッドオーガ)の素材は今何処に? 回収して来て無いんですか? 森の中に置き去りですか? 他の者に回収させても構いませんか? 勿論その場合は多少の手間賃が発生しますが、素材の所有権はハルトさんにありますので、ご心配なく! なんなら手間賃はギルドが負担します! ということでメリッサ、今すぐ回収してきてっ! 素材は(ナマ)モノ! 鮮度が命なのよっ!!」


 おー、すげー。今のを一息(ワンブレス)で言い切ったよ。


 先ほどとはうって変わって、随分と興奮している様子のアンナさんだったが、その一方で回収を言い渡されたメリッサさんはと言うとまあ呆れ顔だ。


「はぁ、あのな、アンナ。あんまり無茶言ってくれるな。私たちは明後日には再調査に出るんだぞ? それにもう陽も落ちてしまったし、門から出入りも出来ん。どうやって回収すると言うんだ、まったく」


「そ、そこは、あれよ。ビックスくんを、こぅ言いくるめて、ね?」


 あ、今の冗談じゃなくて本気(ガチ)だったんだ。


「たとえ出れたとしても、肝心要の大赤鬼(レッドオーガ)の置き場所がはっきりとわからないんじゃ、どうしようもない。こんな暗闇で森の中を探索するなんて、いくら私たちでも自殺行為だ」


「うぅー、でもぉ、星四つの魔物素材ぃ」


「あのなぁ、アンナ? 確かに星四つの魔物はここでも珍しいかもしれないが……」


 おっと、そろそろ仲裁に入らないとマズいかな?


 さっきまで呆れ顔のメリッサさんであったが、アンナさんのあまりの無茶ぶりに、メリッサさんの雰囲気にちょっと険が宿りつつある。


 それなりに親しい交流をさせてもらっている二人の喧嘩なんて見たくないしな。


 表情がコロコロと変わるアンナさんを見ながらもそう思って、メリッサさんの言葉を遮るようにして、僕は口を挟む。


「アンナさん、ご心配なく。レッドオーガの素材なら何かに使えるかも、と思って回収はしてありますよ」


「っ! えらい! 流石はハルトさんです!! 私、信じてました!! で、何処にあるんですか? 街門で預かってもらってるんです? それとも、もうこっち(ギルドハウス)に持ってきてるんですか?!」


 回収要請を拒否したメリッサさんを(うら)めしそうな目で見つめていたアンナさんが、僕の言葉を聞いた瞬間、パァっと輝いたような表情を浮かべた。


「あ、あはは。えっと、何処に()()()いいですかね?」


 さっきのお説教モードとは異なる類の圧を受け、僕は苦笑いを浮かべながらアンナさんの(とい)については少しばかりはぐらかす。


 僕のその言葉と態度で何かに勘付いたメリッサさん、トリフィラさん、そしてオーリンちゃんがほんの少しだけ顔を(しか)めた様子が横目に見えた。


「ちょっと坊や?」


「まあ、これくらいなら構わないですよ。幸い皆さん以外に聞き耳を立てている人もいないみたいですし」


 このギルドハウスはやたらと広く、掲示板エリアは酒場エリアと違ってテーブルなども無いので、見通しもいい。


 鋭く視線だけを動かして辺りを伺ってみても、陽が沈んでしまっている時間ということもあり、掲示板エリアには僕たち以外の人影も、気配も無かった。


 懸念として考えられるのは、アンナさん以外のギルド職員(スタッフ)の人たちではあるが、その人たちはあたかも『業務が忙しいのでそちらのことには関心ありません』といった雰囲気を全面に押し出しているようだったので、まあ大丈夫だろう。


 僕の雰囲気が変わったことを察して、トリフィラさんは頭の後ろで手を組んで、肩を竦めるだけだった。


「そ。まあ坊やがそう判断したんなら、アタイらがとやかく言うことじゃない、か」


 メリッサさんとオーリンちゃんは未だ(しか)め面ではあったが、僕の冒険者としての常識関連について教官的な立ち位置にいたトリフィラさんが、そう判断したことで、言葉を(つぐ)んでくれたようであった。


 まあ、それを別にしても、ちょっと目聡(めざと)い人なら簡単に見抜くいてしまうだろうけどね。


 というのも、今僕はステラを抱えて急いで森の中を走り抜けたため、その背にクレイモアを背負っていない。


 ガンテツさんからクレイモアを譲り受けてからは、街中にいる時でも常に背負っていたにも関わらず、だ。


 ここルセドニの街は『冒険者の集う街』と言われるほど、冒険者の数が多く、この街では冒険者は常に帯剣することが奨励されている。


 それというのも、冒険者という職業は『何でも屋』といった性質を持ち、その中には当然魔物の討伐や、商隊の護衛といった仕事もあるため、職業軍人、傭兵の次くらいには魔物や人との戦闘を経験することが多いので、当然レベルは一般人より高いのが普通だ。


 そんな冒険者と一般人が揉め事を起こして、一般人側がそうとは知らずに先に手を出してしまうと、もう目も当てられない。


 最悪、冒険者が正当防衛として放ったグーパン一発で、一般人はお陀仏だ。


 そういったことを避けるため――本人が休業日と定めた日は武装してない冒険者は多いが――冒険者の殆どは常に武器を携帯している。


 だが、今の僕は一張羅である『ぬののふく』しか着ていない。


 普通に考えれば、メンテナンスに出している――それでも代剣を持っていないのはおかしいのだが――と思われるのだろうが、僕の場合は良くも悪くも少々目立ってしまっているらしい。


 そんな僕が、朝ギルドハウスで見たときには背負っていた大剣が、夜大した手傷を負っていないにも関わらず、大剣を背負っていない。


 これはもう察してくれ、と言っているようなものだ。


 それにメリッサさんたちはもう既に知っているし、聞いた話では冒険者でとなると珍しいが、商人であれば千人に一人くらいの割合で持っているらしいし、それを模した魔道具も数は少ないが存在しているというし。


 ということで、今後冒険者として活動していくこと――いちいち街門の外で狩った獲物を出し入れするという面倒――を考えたらこれくらいは明かしてしまってもいいかな、という結論に至ったのだ。


「えっと、よくわからないけど、素材はあるんですよね? でしたらこちらへお願いします」


 そんなわけで、僕とトリフィラさんのやり取りに困惑の表情を浮かべていたアンナさんに促されるまま、ステラを連れて、その後についていこうとしたところで、メリッサさんから声が掛かる。


「ハルト君、私たちもそれを見せてもらってもいいだろうか?」


 まあ、別に不都合はないし構いませんよ、と答えるとメリッサさんがニヤリとした野性味溢れる笑顔を浮かべた。


「ありがとう。私たちとしても、中々お目にかかれるものでもないからな、楽しみだ」


 普段のキリっとした表情もいいけど、こういう顔されると何故か背中のあたりがゾクゾクしてしまう。


「さ、さあ、皆さんも行きましょう!」


 メリッサさんの横にいたトリフィラさんと不意に目が合うと、トリフィラさんがにやぁといやらしい笑みを浮かべたので、それを振り切るようにして、小走りでアンナさんの後を追いかける。


 アンナさんに案内され、向かった先は解体室であった。


 解体室に足を踏み入れてみると、既に勤務時間が過ぎているのか、今日入った素材は全て解体し終わってしまったのか、幾つかの篝火が灯されてはいるが、室内は静まり返っており、人の気配は殆ど感じられない。


 そんな解体室ではあったが、ここはギルドハウスに併設されていることもあり中々に広いようであった。


 奥の方までは篝火の光が届いておらず、暗がりの部分も多かったが、広さとしてはギルドハウスの掲示板エリアと大差無いだろう。


 その解体室に足を踏み入れてみると、一番初めに目に入ってきたのは、腰くらいの高さの、真っ黒な花崗岩のような石材で出来た縦三メートル横ニメートルほどもある、幾つもの作業台であった。


 これは定盤(じょうばん)――表面が精密に仕上げられた水平な台――かな?


 その定盤(じょうばん)と思われる作業台の表面を撫でてみると、ツルツルとした感触だったので、多分そうだと思われる。


 この上で、討伐された魔物は解体され、様々な素材へとその姿を変えていくのだろう。


 次に足元に視線を向けてみると、床は板張りのギルドハウスとは違い、ザラザラとした石造りであった。


 また一定の間隔で細い溝が彫ってあり、その溝は壁際まで続いていたので、これは恐らく、解体した時に出る魔物の血で滑らないように、血溜まりが出来ないように、という工夫だと思われる。


「では、ハルトさん。こちらにレッドオーガの素材をお持ちいただけますか?」


 なんと無しに、解体室を見渡していると、アンナさんがそう言って来たので、僕は少し室内を見渡してから、篝火からほど近く、出入り口から少し離れた定盤(じょうばん)の近くへと向かう。


「はい。えーと、じゃあまあここでいっか」


 その定盤(じょうばん)の上には、何も載っていないことを確認してから、僕は定盤(じょうばん)の上へ手の平を(かざ)す。


「あっと、すみませんアンナさん。もう一歩、後ろに下がってもらってもいいですか?」


「え? ああ、はい」


 不思議そうな顔をしたアンナさんが下がるのを確認してから、僕は【アイテムインベントリ】から牙が砕けて顔の中心が凹んでしまっているレッドオーガの頭部と、その身体を取り出した。


 高い所から落としたわけでもないのに、それらは、ゴト、ドンッ、という割と大きい音を立てて定盤(じょうばん)の上へと置かれたのだった。


 まあ、血抜きもしてないから重さは生前とほぼ変わらないし、大きさも大きさだし、これも仕方ないだろう。


 レッドオーガの身長は凡そ三メートル弱。全身が筋肉の塊のようであり、二ノ腕でさえ僕の胴体ほどの太さがある。


 筋肉ってのは重いから、重量としては五百キログラムはあるかもしれない。


 人体ってのは三分の一が血液だから、それを除けば三百キログラム強ぐらいにはなるんだろうけど、【アイテムインベントリ】に重量は関係ないからそのまま回収で問題なかった。


 血抜きをしていないので、解体の手間は増えるかもしれないけど、こんなデカくて、しかも人型の魔物の解体方法なんて知らないし、知っていたとしても出来ればやりたくない。


 加えて言えば、どの部位が素材として活用出来るのかも知らない。


 辛うじて 皮を(なめ)して革に加工すれば革鎧を拵えることが出来るのかな? とは思うが、如何せん皮の(なめ)し方なんぞ知らんし、皮を剥いだとしても素人の仕事では、使い物にならなくなってしまうかもしれない。


 ここはやはりプロにお任せするのが賢い選択だろう。


 まあ、先ほどのアンナさんの興奮具合であれば、皮以外にも色々と素材が取れるっぽいので、それらの方を買い取って貰えればなー、といったところである。


 そんなことを考えていると、アンナさんが驚愕の表情でレッドオーガを見つめたまま固まっていた。


「え? は? 今どこから? ……あ、もしかして【アイテムボックス】?」


 はい、そうです。まあ正しくはそれよりも上位スキルである【アイテムインベントリ】なんですけどね。


 アンナさんは目を見開いたまま、視線をゆっくりとレッドオーガから僕へと移してきたので、僕は何も言わずににっこりと微笑むだけにしておいた。


 こうしておけば、僕の持っているスキルのひとつが【アイテムボックス】であると認識してくれるだろう。


 また、あえてそれを言葉にしないことで、こちらの意図もある程度は察してくれると嬉しいかな。


「ほぉ、コイツが大赤鬼(レッドオーガ)か。大鬼(オーガ)と比べると、随分デカイな」


 そうこうしているうちに、後から付いてきたメリッサさん、トリフィラさん、オーリンちゃんの三人が、いつの間にかレッドオーガが載っている定盤(じょうばん)を取り囲んでいた。


 その輪から一歩後ろの方で、コーデリアさんが硬直している。


 ん? なんでコーデリアさんまでアンナさんと同じような顔して……あ、いけね。コーデリアさんは気を失っていたから、知らねーんだった。


 まあワイルドローズの四人中三人にバレてるから、今更だぁね。


「んー、暗くてよく見えないわね。ちょっと坊や、明かり頂戴」


 と、開き直り全開でいたら、トリフィラさんが明かりをご所望のようだ。


 あーはいはい。ちょっと待ってくださいね。んでは《イルミネイト》っと。


 出来る限り光量を絞ったビー玉サイズの光の玉を生み出し、それを定盤(じょうばん)の上へと移動させる。


 レッドオーガの姿が白い光に照らされ、その全貌がはっきりと見えるようになったところで、コーデリアさんは考えるような素振りを見せたが、直ぐに頭を振ってメリッサさんたちの検分に加わっていった。


「いやしかし、見事なものだ」


「確かに。これはちょっとありえないわ」


「……ん、牙の幾つかは砕けちゃってるみたいだけど、他に傷らしい傷は見当たらない」


「ええ、そうね。正直ここまで状態がいいのは初めて見たわ。まるでほんのつい先ほどまで生きていたかのよう」


 おっとっとぉ、コーデリアさん鋭いな。確かに討伐後直ぐに【アイテムインベントリ】へと収納しましたので、鮮度は抜群ですよ。


 そう、【アイテムボックス】であれば、スキル内に収納したものであっても時間が経過してしまうが、【アイテムインベントリ】では収納したものは基本的に時間経過が無い。


 【アイテムボックス】であれば珍しくはあるが持っている人が居ない訳ではない。


 だが【アイテムインベントリ】となると、どうだろうか?


 これはエクストラスキルということだけあって、そうそう居ないのではないだろうか?


 【アイテムインベントリ】も【空間魔術】と同じく、あまり知られたくないスキルではあるが、こちらは下位スキルである【アイテムボックス】というスキルがあるので、今後の立ち回りのためにも、そっちの方に認識を誘導させておきたい。


 なので、こういった些細な違いによってスキルバレするのは避けたいところなので、【アイテムインベントリ】のフレーバーテキストをより詳しく読んでいたところ、どうやら時間経過の項目については設定を変えることが出来るらしいので、少し設定をイジっておくとしようかな。


 それはそうと、アンナさんの反応が無くなってしまったようだけど、どうしたのだろう?


「えっと、アンナさん?」


「ふぇ? あ! ひゃぃ! じゃなくて、はい! ご、ごめんなさい、それでは解体部の職員を呼んでまいりますので、少々お待ちください」


 僕が声を掛けると、心此処にあらずといった面持ちで呆然と立ち尽くしていたアンナさんが慌てて、奥へと駆けて行ってしまった。


 あー、ちょっと刺激が強すぎましたかね?

ここまでお読みいただきありがとうございます。

誤字・脱字・矛盾点・説明不足・わかりにくい表現等のご指摘いただければ幸いでございます。

ただ、作者ガラスのハートでございますれば、柔らかい表現でお願いいたします。

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